北海道百年記念塔を知っていますか?③
北海道百年記念塔がどうなってしまうのか…と心配をよそに、北海道は、解体工事の入札を始めやがりました。http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/kkr/R2puropo_hyakunenkinentou.htm R02北海道百年記念塔解体工事実施設計 | 建設部建築局計画管理課www.pref.hokkaido.lg.jp...
View Article鬼滅の刃における建築的考察①
鬼滅の刃が大人気ですね。 少年ジャンプの連載マンガからアニメ化され、そして映画が作られた。どんな話かといいますと、これから観る人のためにもネタばれしないようにざっくり説明しますと、鬼に家族を殲滅させられた主人公の少年が、唯一生き残った自分と鬼に襲われて瀕死の妹と共に、鬼への復讐、妹の治療のために、修行の旅に出て鬼退治をする、という、まあ王道の話ではあります。...
View Article鬼滅の刃における建築的考察②
鬼滅の刃の前半、竈門炭治郎の修行時代の重要建築物それが、鱗滝左近次の家です。 山の端の一軒家。下見板張りの板葺き石置き屋根が特徴ですね。 間取りをチェックする前に、この家の大きさを確認します。が、日本家屋は3尺(909ミリ、約90センチ)が、モジュールになっていますから、容易に判別できます。 3間半×2間ということです。あっさり、下図のような平面形であることが分かってしまうんですね。...
View Article鬼滅の刃に関する建築的考察③
鬼滅の刃の建築的考察の続きです。 家族を鬼に皆殺しにされたことで、鬼を倒す剣士、鬼殺隊になりたいと思い、鬼殺隊の若者を養成している鱗滝左近次のところに入門し、厳しい修行を経た竈門炭治郎でしたが、 その修行を終えた頃、さっそく、指令が降ります。 北西の町に鬼が出現し、女の子をさらっている。その鬼を倒せ、との指令です。...
View Article新型コロナウィルスが空気感染することをCDCが認めた
10ヶ月前から、指摘しつづけていたことですが、新型コロナウィルス対策は、換気なんだと。 つまり、ウィルスは呼気から空気中に拡散され、それをまた吸い込んでしまうことで、鼻や喉や目の粘膜からウィルスが侵入するんだから、空気中のウィルス量を減らす必要があるんだと。 空気中のウィルス量を減らすには、新鮮空気との入れ換え、つまり「換気」が大事。...
View Articleコロナ対策は建築の呼吸②
あけましておめでとうございます。昨年は、コロナでホント大変でした、そして継続中です。私のまわりでも、みなさん大変でした。特に、観光関連つまり宿泊系と外食産業、特に宴会やイベントが開けるお店、その中でもお酒を出すお店では、客足が遠のいたというか無くなった。 年末に向けて、いわば最後のかき入れ時がなくなってしまいました。そして、年明けを迎えていますが、そのような時期にこういう報道が出ています。3日...
View Articleコロナ対策は建築の呼吸③
コロナウィルスの感染状況ですが、東京都は感染者数が2000人を超えることが状態化してしまいました。 それを受けて、菅総理大臣から緊急事態宣言が出されましたね。 「緊急事態宣言」と聞くと大変にモノモノしいですよね。 なにか、大きな天変地異とか、近隣諸国と戦争が始まるとか、国内で過激派がテロ行為や軍部のクーデターとか、...
View Articleコロナ対策は建築の呼吸④
コロナについですが、1月8日より緊急事態宣言ということになりました。1都3県、埼玉、千葉、東京、神奈川です。 そして、14日からは、地域を拡大しています。 東海の都市圏である名古屋を中心とした愛知県、岐阜県関西の都市圏である、大阪、京都、神戸のある兵庫県、九州の都市として福岡県です。そこに、関東首都圏として栃木も加えられました。...
View Article新型コロナウィルスにおける建築的考察⑩
医療機関のゾーニング対策の続きです。 こんなプランの病院建築があるとして、どうやってバイオハザードを防ぐのか…という話です。 豚コレラの蔓延のときから、いろいろとご教示と示唆をいただいている元国会議員の笹山登生さんhttps://twitter.com/keyaki1117が、こんな記事をまとめてくれてます。 新型コロナウイルス院内感染並びに病院関係者感染等医療機関一覧...
View Article新型コロナウィルスにおける建築的考察⑪
医療機関の空間が感染症に対して脆弱なんじゃないのか?大丈夫なのか?についての続きです。 BBCで大変なニュースが流れました。東京圏の病院は「感染患者でひっ迫」 新型ウイルス専用治療室の内部 聖マリアンナ医科大学には感染症センターがあるのですが、そこのICUに新型コロナウィルスCOVID-19の患者さんを収容していて、これ以上患者さんが増えると大変な状況とのことです。...
View Article新型コロナウィルスにおける建築的考察⑫
ざっと病院の設計図をチェックしてみたころ、病院のプランニングが、当然のことながら合理性を発揮し、もっとも清潔なゾーン管理は手術室で、あとは全部つながっている、というのが結論でした。 つまり、この数十年間は、重篤な致命的な感染症が克服されたとみて、病院設計の基本的考え方はできているのです。これを、新型コロナウィルスの突然の登場に合わせて直していく…というのは、案外難しいんですね。...
View Article新型コロナウィルスにおける建築的考察⑬
新型コロナウィルスに限らず、口や鼻から出たウィルスや菌は、そのほとんどが床に落ちているのに、「感染症対策」ではなぜそれを無視しているのか?の続きです。 この通達を見ていくとこんな記述があります。 「防御環境 protective environment」という概念が加わり、易感染患者を病原微生物から保護することにも重点が向けられるように なってきた。 これはいいですよね。そのとおり!て気がします。...
View Article新型コロナウィルスにおける建築的考察⑭
さて、ここまで病院建築と空間。感染症と細菌、ウィルスの空間内での動き。細菌やウィルスの空間内からの駆除や消毒。についてみてきました。 新型コロナウィルスの空間での動きですが、まず咳やくしゃみで飛び出してくる。大声や相対しての会話でも感染の可能性がある。それを飛沫感染といいます。 だから、飛沫はガードする。 ひとまず応急措置としてのビニルの吊り下げは有効でした。...
View Article新型コロナウィルスにおける建築的考察⑮
さて、病院の空間管理をどうするか…についてなのですが、現在の院内感染の原因は、おそらく空間の「入れない」「出さない」が明確になっていない。入れないつもりが、出してたり、出さないつもりが、入れていたり、そもそも病院建築が感染を防御制御できる構造になっていない。 まず、フルオープンな受付。入り口の自動ドアを抜けたら、どこまでもフラットでつながる病院内。...
View Article新型コロナウィルスにおける建築的考察⑯
新型コロナウィルスの院内感染予防のために、「結核に学ぼう」の続きです。複十字シール運動 公益財団法人 結核予防会 結核研究所の中島由槻先生の論文、「結核院内感染対策 特に施設面について」を読む、です。 結核院内感染対策<1> 特に施設面について院内感染対策<2> 特に施設面について...
View Article新型コロナウィルスにおける建築的考察⑰
ここまでの、結核病棟の対応から学んだことは、 1時間あたりの換気回数15回の能力で換気すれば約30分で空気中の細菌は99.9%減らすことができる。 病院の中枢としての手術室やICUは、清潔空間として陽圧管理している。 排菌している患者さんは絶対に陰圧室に入れないと、周囲に菌が広がり院内感染を起こす。既存の病院建築の中に陰圧室をつくることはできる。 ということがわかりました。...
View Article新型コロナウィルスにおける建築的考察⑱
病院建築のコロナ対策リフォームについて、大型建築はいいので、もっと身近な地域の病院でどうすればいいのか?という質問がありました。 確かに、安倍首相の会見でも、今後、新型コロナウィルスの検査数を増やすために、様々な医療機関でも検査をおこなえるようにするとの発言もありましたね。 また、次のようなニュースを見ました。 PCR検査、日に150件 町のクリニック 休みなし朝日新聞 川村直子記者...
View Article新型コロナウィルスにおける建築的考察⑲
今、新型コロナウィルスCOVID-19で営業を自粛中の事業で、今後はどうすればいいのか?という話が多数あります。 感染経路は人の口から飛び出す飛沫が、空中を漂って吸い込まれてしまうことだと言われていますね。だから、空気中のウィルスがいなくなるようにするためには換気なんだ、ということでした。その換気とウィルスの関係について、新型コロナに関してはいまだに研究中のようなので、データがないんですが、...
View Article「紙の爆弾」2020年5月号に都市・社会構造と新型コロナについて(3月執筆)
「紙の爆弾」2020年5月号に都市・社会構造と新型コロナについて(3月執筆)書いていたんですが、あれから2か月経過して、どうやら、都市や社会構造、文化や慣習と密接に関係すること続きをみる『著作権保護のため、記事の一部のみ表示されております。』
View Article葛西臨海水族園だけじゃない、平成の名建築が壊されそう。
本日ですね、驚愕の情報がもたらされました。 それは、晴海の客船ターミナルが解体されそう…との情報です。まさか!と思いました。この建築も平成を代表する名建築なんです。 海に向かってガラスのキューブが特徴的な、東京湾のランドマークのひとつです。 建築家、竹山実さんの設計です。 あろうことか、これを東京五輪後に消滅させようと企んでいるらしいんです。 こんなポスターを東京都は発表しやがりました。...
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