中央卸売市場制度って日本人の大発明なんだぜ⑫
市場法のない時代の取引の仕組みについての解説の続きです。 商売というのは「安く仕入れて高く売る」のが基本といいました。物の仕入れだけでなく、資源や労働力もそうです。自然に採取・採掘できるならいかに労働力を安く抑えるか、ということになります。なので、放っておくと、極限にまで安く仕入れるのが侵略と強奪、労働力については奴隷を使うということになる。...
View Article東京都が農水省に提出した認可申請書をチェックする
移転予定日まで1ヶ月を切った築地市場ですが、やはり様々名問題は未解決のままなんです。 7月に出たダイヤモンド誌の記事豊洲市場、移転まで100日を切っても残る「5つの大問題」 週刊エコノミストの記事10月移転は先送りすべき 解決していない豊洲問題 ■森山 高至...
View Article豊洲市場開場認可で都が国を騙す。七つの大罪
東京都の豊洲市場開場認可申請のチェックをしてやろう、の続きです。 この1週間、いろんなことがありましたね。 ちょうど先週のことですが、いきなり、豊洲市場が地盤沈下しました。農水省が会場認可をしたばかり、で、小池都知事がシメシメと(農水省の責任ということにして)安全宣言したりして、その直後のこと...
View Article豊洲市場開場認可で都が国を騙す。七つの大罪③
これは、今から2ヶ月ほど前の記事「週間エコノミスト」7月31日号です。 これ、二年前から言われてたことばっかりなんです。 つづく
View Article豊洲市場開場認可で都が国を騙す。七つの大罪④
東京都の豊洲市場開場の認可が卸売市場法に則しているのかどうなのかについての検証を続けます。 卸売市場制度というものは、国が長年にわたる苦労の末に、やっと定めることが出来たものであることは以前にご紹介しております。中央卸売市場制度って日本人の大発明なんだぜ⑪ そして、卸売市場制度の目的もガッチリと法律の第1条に書かれております。...
View Article豊洲市場開場認可で都が国を騙す。七つの大罪⑤
一昨日のことですが、突如、豊洲市場で水が湧く!という大事件がありました。しかも、その水は臭いというのです。https://youtu.be/F0ihNU9G_S0
View Article音楽ホール「普門館」はなぜ吹奏楽の聖地となったのか①
今年の春のことでしたが、ちらっと耳にしたニュース。音楽の甲子園が閉鎖になるらしい… その時点ではですね、正直あまりその意味を理解していませんでした。そもそも、吹奏楽に接したのは、小学校の音楽の授業で熱心な先生が鼓笛隊にホーンを加えたとき以降中学と高校のブラスバンド部の友達がやっていたなあ…という程度京都アニメーションの「響け!ユーフォ二アム」というアニメがあったなあ…という程度...
View Article音楽ホール「普門館」はなぜ吹奏楽の聖地となったのか②
「普門館」がなぜ、吹奏楽の聖地になったのか、の続きです。 そもそもですね、世の中のあらゆる場所に建物がありますが、一朝一夕には聖地にはならない。凄いお金をかけた建物だからといって、そのほとんどは聖地ではありません。むしろ、まず、聖地にはなかなかならないんです。...
View Article「ボルトがない!」で建設パニック
ボルトが足りないから工事が出来ない。 この話、夏場くらいから、一部の専門業者間では話題になっていたんです。秋口以降、もっと需給が逼迫するんじゃないか?と ボルトといってもただのネジとナットではなく、鉄骨工事をおこなうときに鋼材と鋼材をくっつける、接合するためのボルトのことです。「高力ボルト」といいます。たかりきボルト?いえ、こうりょくボルトと呼びます。...
View Article「ボルトがない!」で建設パニック②
ボルトがない!の続きです。 先月、国土交通省も実は調査に乗り出しています。建設現場の高力ボルト需給ひっ迫を受け緊急調査を実施 8割強で工期に影響 1.調査 (1)調査対象:鋼材関係を取り扱う供給側及び需要側の558社 (2)調査項目:『価格・需給動向』、『納期の状況』、『関連する工事の工期への影響』等 (3)調査期間:平成30年10月25日~11月2日...
View Article「ボルトがない!」で建設パニック③
ボルトがなくて日本中の鉄骨現場でみんなが困っている…の続きです。 そもそも、鉄骨造のボルトは何で出来ているのでしょうか?と聞くと、「鉄でしょ」と答えると思いますが、「鉄製品」には成分や形状によってたくさんの種類があります。それは、「小麦粉製品」に、パンやうどん、パスタやクレープといった食材があるのと同じですが…...
View Article「ボルトがない!」で建設パニック④
一言に鉄といっても、様々な種類がある。製造方法でも違いがある。では、今、無いぞ無いぞ大変だぞ!で問題になってるボルト。そこに使われているタイプの鉄とはどのような鉄なのでしょうか? それはですね、「高張力鋼(こうちょうりょくこう)」といいます。凄そうな名前でしょう?「鉄」という字は入っておりません、「鋼」です。そして、「高張力」、英語ではHigh Tensile...
View Article頭文字I(イニシャル・アイ)の建築家①、井上洋介の巻
本年もいろいろあったわけですが、豊洲市場の強引開場の混乱とか、開場後の混乱とか、問題とか、客足が伸びないとか、年末なのに…とか、今も続いているわけなんです。...
View Article頭文字I(イニシャル・アイ)の建築家②井手孝太郎の巻の1
2018年に私が見学した、そして驚いた、頭文字Iの建築家の二番手は!井手孝太郎さんです。井手孝太郎さん率いるアールテクニックのHP もうね、これは、もう、本当にビックリしましたよ。といっても、本当にビックリしたのは完成後ですが… 実は、井上洋介さんの下北沢の家からすぐのところ、1分くらいのところでその建物は建設中でした。...
View Article頭文字I(イニシャル・アイ)の建築家②井手孝太郎の巻の2
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。 昨年末より建築エコノミストTVというのを始めてみてますので、本年は建築情報多めでいきたいと思っています。...
View Article頭文字I(イニシャル・アイ)の建築家③石井秀樹の巻
頭文字I、イニシャルアイシリーズの3人目は、石井秀樹さんです。石井秀樹建築設計事務所HP この写真は、神奈川県立近代美術館です。...
View Article頭文字I(イニシャル・アイ)の建築家③石井秀樹の巻2
石井さんの「鎌倉の家」についての解説のつづきです。 この家は、「辻堂」のごとく、シンプルかつピュアな始原的な構成を目指したように見えます。 周囲は自然峡谷そのままの状況で緑に囲まれています。ですから出来れば、家から見る景観は出来るだけ活かしたい…そのため、屋根の下のガラスは全方位開放されています。...
View Article頭文字I(イニシャル・アイ)の建築家①、井上洋介の巻2
頭文字I(イニシャル・アイ)の建築家①、井上洋介の巻で予告したように、井上洋介さん設計の家、もう一軒見に行ってたのです。 「梨園の家」です。 場所がですねえ、千葉県の津田沼から新京成線に乗り換えるのですが、なにやら私の歴史心をくすぐる駅で降りました。その名は「滝不動」です。 近くに、御滝不動尊金蔵寺といういわれの古そうな立派なお寺があるんです。 つづく
View Article頭文字I(イニシャル・アイ)の建築家①、井上洋介の巻3
井上洋介さんの「梨園の家」を見に行ってビックリした、の続きです。 いまどき珍しい、平屋で瓦屋根をフィーチャーしているデザインだったというものですが、一見、昭和の巨匠建築家のテイストを踏襲していますが、それだけではないよ!という解説です。 この家は、いったい何造なのか?です。何造というのは、木造、鉄骨造、コンクリート造(我々、建築専門家はRC造といいますが)といった、建築の構造種別のことです。...
View Article「ボルトがない!」で建設パニック⑤
「ボルトがない!」で建設パニック④「ボルトがない!」で建設パニック③「ボルトがない!」で建設パニック②「ボルトがない!」で建設パニック昨年、非常に問題視していた、建設業界が大ピンチの話題。ボルト不足の件、昨年末に国土交通省も対応を開始しています。 年の瀬のあわただしい時期に緊急要請、プレスリリース。しかし!この話題、まだ一般国民に浸透していないようなんです。...
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