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Channel: 建築エコノミスト 森山高至「土建国防論Blog」Powered by Ameba
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東京都が農水省に提出した認可申請書をチェックする

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移転予定日まで1ヶ月を切った築地市場ですが、やはり様々名問題は未解決のままなんです。

 

 

7月に出たダイヤモンド誌の記事

豊洲市場、移転まで100日を切っても残る「5つの大問題」

 

週刊エコノミストの記事

10月移転は先送りすべき 解決していない豊洲問題 ■森山 高至

 

上記の記事でも詳しく書いてありますが、

要は豊洲市場は、築地市場の機能面をまったく無視した仕上がりになっているので、

いきなり機能破綻をしますよ、すると、大変な事態になるので、もう一度ちゃんと検討し直そう。

なんなら、外国人観光客に大人気スポットなのだから、オリンピック後でいいんじゃないか?

 

そういう主旨ですね。

 

そうしてましたら、東京都は農水省に認可申請書を提出したという、8月1日のことです。

いや、開場条件をいくつか満たしていないはずなのに…東京都はそこら辺をどう誤魔化したんだ?ということで、

認可申請書を見せろや!ごらー、と各方面から開示請求をしていたのですが、

東京都は、開示期日の延長を最大限二ヶ月まで延ばしてきやがりました。

 

どういうことかというと

 

東京都は

なにか、認可申請書の中に見られては困る要素があるので、

見られて指摘されると、農水省に突っ返されるかもしれないので、

認可が終わるであろう時期までは、

隠す、隠し通してやる、、、

 

ということなんですね。

姑息です、あくまで姑息な東京都です。

 

 

ところがですね、ツイッター民の@WadaJPさんが、

「出した側の東京都が隠しても、受け取った側の農水省は見せるんじゃね?」

という気転を効かして、農水省にも開示請求をしていました。

 

すると、すーっと出て来ました。

 

しかも、黒塗りヶ所はゼロ。

よく、聞きましたよね、公文書の開示請求をしても、真っ黒に塗りつぶしたような資料しか出してこない東京都の噂。

 

こんなやつですね。紙全体を真っ黒に塗りつぶしてある。

見せないようにしたうえで、「見せました!」と嘘つく手法、これが通称「海苔弁」です。

 

ほんっとに人をバカにした行為ですね。

タテマエ上は、個人情報に配慮して…とか詭弁を弄しておりますが、

公共事業の政策の内容がどのようなものか見せてください、というのが開示請求です。

で、請求があれば見せなければいけないのが、開示請求です。

 

しかも、開示請求にはお金も時間もかかります。

 

そこで、見せたくないと考えた役人は、このような悪事をやらかします。

 

Paint It Black  黒く塗りつぶせ

Deray Settlement  決定を遅らせろ

Dont know where it is  どこにあるか教えるな

Waste The Money  無駄金を使わせろ

and Force to Give Up  そして、あきらめさせろ

 

ローリングストーンズとか、シン・リジイとか、の歌詞や曲タイトル、パンクバンドみたいです。

 

で、出してくるものといえば、やはりハードコアパンクのような、真っ黒な紙きれ.

 

 

 

この黒い紙を渡されても、こんなふざけた黒い紙を入手するためだけでも、お金と時間がかかってしまうのです。

 

ふざけてるでしょう?東京都、とうか行政。

 

ところが!今回、農水省はオール黒塗り無し。

オール開示、開示だらけ、開示過ぎ、ていうか当たり前の開示なんですけどね。

 

なので、こういうサイトをつくりました。

 

公共黙示録カイジ

東京都が農水省へ提出したという、市場開場申請書を開示請求により入手しました。 それらをまとめました。

 

全部で二千枚を超える書類です。

 

この中身といえば、東京都が認可を得ようとして、虚偽と錯誤と粉飾の羅列という噂があります。

ぜひ、みなさんで中身を精査して、おかしなところがあったら農水省に教えてあげてください。

 

農水省

食料産業局食品流通課卸売市場室 

ダイヤルイン:03-3502-8237 

FAX:03-3502-0614 

齋藤健農水大臣のツイッターsaitou_ken

 

これを機会に、今後はネットワークを駆使して、みんなで、行政の公共事業計画の問題を見つけ出し、虚偽記載や詐称、粉飾、錯誤を添削し、間違った政策実行を防止できるような、ソーシャルシンクタンク、ソーシャル総研みたいなものが出来るといいですね。

行政の担当者一人だけではチェックのリソース足りませんから。

 

で、東京都の認可書類の見方なんですが、最初に見てほしいのが目次です。

 

 

この書類の構成がどうなっているかというと、たいがいの公的申請書がそうなのですが、

以下のような構成になっています。

 

まずは最初は、「許可をください。」

次に、「許可条件はこうなってますよね」

だから、「許可条件を整えました」

そして、「その証拠は以下です」

 

論文と一緒ですね。

 

仮説「豊洲市場は開場できるだろう」

手法「開場認可条件と照らし合わせてみれば」

結果「開場認可の規定を満たしているように書類を書きました」

結論「なので、どうか、認可してください。ていうか13日に開場イベント段取ってるんや、どうにかせいや!」

 

という就職が決まったダメ学生が、担当教授に泣きつき、そして脅すような体裁を取っています。

 

 

さあ、中身をチェックしてみましょう。

 

つづく

 

 

 

 

 

 


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