コロナウィルスが飛沫感染するということで、現在多くの場所で飛沫ガードが設置されています。
まずは、コンビニに始まり、役所やスーパー、郵便局や薬局といった、
カウンター越しのやりとり、窓口、受付、そういったところでは必ず人と人が1メートル以内にまで接近してします。
そして、顔と顔を見合わせてしまうので、呼気がぶつかってしまうんです。
コロナ対策リフォームを考えているうちに、
この世の中にいかに人と人とが相対して接するシーンが多いのか、
思い知りました。
そもそも、それが人類の基本形態です。
人だけでなく、あらゆる動物は相対して、触れ合ってコミュニケーションをとっていますよね。
これがね、できない。
やっちゃダメ、って言われると長期にわたって、さまざまものが滞ってしまいます。
ふたたび、このサイトに戻ってみるのですが
USA TODAY Coronavirus might spread much farther than 6 feet in the air. CDC says wear a mask in public.
人から人へ、飛沫感染だけでなく、ウィルスが付いた手で何かを触ってしまい、
次に、誰かがそこを触ってしまう。
そして、その手が口や鼻や目を触ってしまい感染する。
そういった解説があります。
このイラストで示しているのは、スーパーの買い物かごや、電車のつり革や手すり、段ボール箱や、ドアの取っ手です。
そこにウィルスがくっついているとしたら、どうなるのでしょうか
コロナウィルスが、不活性化するまでの時間です。
銅の上なら1時間ちょっと、
段ボールの場合は4時間くらい
ステンレスの上だと6時間くらい
プラスチックの上だと8時間ぐらいは、
感染能力を維持しているんだそうです。
我々が、身近に手を触れるものとしては、銅や真鍮といえばドアノブです。
段ボールはもうそこらじゅうになりますね、宅配便でも届きます。
ステンレスも様々なところにありますが、特に素手で触ってしまうものとしては駅の手すりです。
プラスチックもいろんなところにあります。買い物かごもそうですが、電車のつり革がそうです。
これらのものが、ウィルスに汚染されてしまうと、次の人が感染してしまう。
感染の媒介物になっていくのです。
コロナウィルスは、電子顕微鏡写真でみるとウニとか栗のイガのような形をしています。
この周囲の殻のことをエンベロープというのですが、
この殻は脂質二重層というもので出来ていて、殻の断面を拡大するとこうなっています。
殻の表面は親水性で、殻の中身は疎水性という性質をもっているんですね。
アルコールは水となじみがよいために、このコロナウィルスの殻の親水性の部分に作用して、ウィルスの殻を壊します。
この間、数十秒。
アルコールは常温ではすぐに蒸発して後の処理が楽なので、店舗の入り口とかにも置いてありますが、
そのため、殺菌ジェルとかアルコール除菌スプレーとかの製品もありましたが、現在はどこも品薄で手に入りにくい状態です。
石鹸で洗う方法もありますが、その後のすすぎやふき取りもありますから、
やはりアルコールが簡単なんですがウィルスを不活性化させるほどの濃度ということになると、アルコール度数70%以上といわれており、
火がついてしまうほどの濃度です。
出入口周辺で喫煙など大変危険、火気厳禁です。
アルコール以外で何かコロナウィルスを撃退できるものはないものか…と
厚生労働省からちゃんと、お達しが出ていました。
ウイルスは物についてもしばらく生存しているため、ドアの取っ手やノブ、ベッド柵ウイルスがついている可能性はあります。
0.05%の次亜塩素酸ナトリウム(薄めた漂白剤)で拭いた後、水拭きするか、アルコールで拭きましょう。
次亜塩素酸ナトリウム0.05%と言ってますね。
なんだ?それ…と、中学の理科や高校の化学が苦手だった人には、この化学物質の名前で引いてしまうとこですが、
そんなややこしい物質ではありません。
どこのお宅にでもあるでしょう。
厚生省のページには、これも書いてありました。しかも商品名入りです。
注意すべきは商品によって濃度が異なるという点ですね。
ですが、だいたいどの製品も5~6%の濃度ですから、0.05%を目指すには100分の1にすればいいということです。
10ml=10ccですから、1リットル=1000ccの水で割る。
これでいい、ということです。
この水溶液でよいのなら、アルコールが手に入らない場合でも十分に消毒液は足りるということです。
この次亜塩素酸系を使うのは、今回のコロナウィルス以前に問題になったアルコール消毒の利かないエンベロープ無しのタイプ、
ノロウィルスが、流行ったころから食品関係では推奨されていましたね。
この0.05%溶液で手が触れそうな箇所を拭き掃除で消毒できます。
ただ、このエアロゾルのシミュレーションを見る限り
飛沫や触れたとこ以外で、意外とウィルスの残存数が多いのが床です。
空中を漂うものよりも、むしろ床に落ちていく数の方が多い。
となると、今、一番ガードされていないのが、床からの持ち込みです。
たとえば、各店舗やオフィスの入り口前はどうなっているでしょうか?
大勢の人が通過するエレベーターやのエレベーターの出入口前もそうです。
共用部ということで、月に数回、週に数回の清掃しかおこなわれていないのが普通だと思います。
汚れてはいないかもしれませんが、床に落ちたウィルスは靴底についたまま生存している可能性が大です。
たとえば、よくアメリカ映画なんかで見るような、シーン。
机に座って、足上げて語らってるような…
日本人でこういうことする人はほとんどいないと思うのですが、非常に危険な行為です。
本当はですね、出入口で、靴の裏を綺麗する仕掛けなんかが必要になってくると思います。
そんなものあるのか?というと、食品工場向けには多数あります。
たとえば、
食品工場への異物侵入を防ぐ環境衛生機器メーカーです。
ここまで大袈裟にしなくても…ということでしたら、
除菌消毒マットというものがあります。
そういう製品じゃなくても簡単にできる方法はこれです。
鳥インフルエンザ予防で、養鶏場や養豚場、農業高校ではみなさんがやっていた「踏み込み消毒槽」。
口蹄疫が猛威をふるった10年前、宮崎県では事務所の出入り口にも設置していました。
100均のトレーに、同じく100均の人工芝を敷いて、漂白剤を薄めた液を入れておけば、既存の玄関マットの前に置くだけ。
これならば、どのお店や、事務所、マンション共用部や、家庭でも実行できるんじゃないでしょうか。
家畜の伝染病の予防のときのほうが、獣医師さん達の方が徹底して感染症予防のマニュアルが出来ているみたいなんです。
それらを参考にする必要があるでしょう。
⑦につづく