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Channel: 建築エコノミスト 森山高至「土建国防論Blog」Powered by Ameba
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新型コロナウィルスにおける建築的考察⑤

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コロナウィルスの飛沫核感染について、

具体的にどのように人の口から吐き出されていて、

どのように吸い込まれてしまうのか、

について図解しているページがあります。

USA TODAY Coronavirus might spread much farther than 6 feet in the air. CDC says wear a mask in public.

約2メートルといわれていたけれど、もっと遠くまで飛んでいるかもしれない…という解説です。

 

 

咳やくしゃみなどをした場合を前提にしていますが、大声を上げたりしたときもそうですね。

この絵で分かるのは、空中に浮いているものと、

床に落ちていくものがあるということです。

 

これらは普段は目に見えないので、気づけませんでしたが、こうして絵にしてもらうとよくわかる。

 

同時に、普通にしていてどうなのか、普段の会話を相対でおこなっている場合はどうなのか、

そんなの見えないから、わからない、という感じだと思います。

 

が、イメージできないこともない。

それは、真冬の非常に寒い日、息が白くなる。

 

 

こういうシーンで、はじめて見えますね。

呼気の様子。

 

これが相対していたらどうなるのか…が以下の合成です。
 

 

やはり、お互いの呼気がぶつかり合っています。

 

なので、このコンビニ前のスクリーン非常に有効だということです。

 

 

同時に、コンビニ以外でもその他の人と人が向かい合うようなシーンにおいても、このスクリーンは必須になってくる。

 

<新型コロナ>飛沫感染防げ 南署にビニールカーテン いわき民報社 4月13日

新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、植田町のいわき南署では、庁舎内の1階窓口にビニール製のカーテンを設置している。来庁者・署員ともに飛沫(ひまつ)感染を防ぐ狙いがあり、同署では地域の安全を守る姿勢を強くしている。

警察組織での新型コロナウイルス感染が、全国的に大きな問題となっている。警視庁では赤坂署(東京都港区)の刑事が感染したため、同僚の署員ら70人が自宅待機となった。兵庫県警では神戸西署(神戸市西区)で集団感染が発生し、署長と副署長まで感染する事態となっている。

いずれも交代要員の派遣を進めているが、治安維持の面からも、住民に不安が広がりかねない。いわき南署にも毎日、運転免許証の更新などで市民が訪れているほか、署員も事件・事故に対応する際、不特定多数の人と話をせざるを得ない。

こうしたことから、同署ではビニール製のカーテンに加え、待合所のソファーをパイプ椅子に代え、間隔を広げる取り組みや、手洗いやアルコール消毒の徹底も実施している。古関隆一署長は「会議の人数も最小限にするなど、可能な限りの対策を施している。少しでも署内のリスクを下げていきたい」と語った。
 

写真は、いわき南署に設置されたビニール製のカーテン

 

警察署の受付窓口、これに似たような空間はいっぱいありますよね。

 

ちょっと思いつくだけでも、誰でも行きそうな場所として、市役所、銀行、郵便局、

ちょっと前までこんなにオープンだったんです。

 

 

それが、ここ数日でこうなってきた。

 

 

調剤薬局でも、こうなってた

 

 

みどりの窓口でも

 

 

カウンターの相対する面に、ビニルが貼ってある。

みなさん、不特定の方々と接するリスクをお互いに回避しようとしてすぐに動いている。

 

 

でも、これ、本当に涙ぐましいというか、みなさん通常業務の中で出来るだけのことをされてるんですが、

やはり、素人仕事で、ビニルをセロハンテープで張ったり工夫されている。

 

 

でも、やっぱどっかグラグラしている。

たぶん、数日でまた補強したりしなきゃいけない。

そもそも、強度がないから、ビニルを消毒したり拭くいたりできないかもしれない。

 

スーパーのレジでも動きがありました。
 

 

やってる、やってる。
飛沫ガード。

 

 

これが何を使っているかというと、ポップスタンドと言われるものです。

よくお店のセールやキャンペーンでポスターを吊るしたりするものですね。
 

 

ただ、ホント、店舗運営の方々が既存のものをなんとか工夫して対応されているのはアタマが下がります。

ありがとうございます。
 

が、やはり、これでは恒久的というには心もとないです。

 

 

臨時ですぐに対応されたことは皆さん大変立派です。

今の自宅待機を支えているのは生活必需品をなんとか通常どおりに確保して、

みなさんのお家の近くのスーパーやコンビニに届けている方々、そしてそれを目の前で販売してくれている方々のおかげなんです。

 

こういうのを見るとですね、今こそ、街の建築家や建築士、工務店、内装工事会社、建設のプロが動くべきなんじゃないのか?

この街のいろんなところに、要所要所に、透明な、カバーが必要なんじゃないのか。

 

コロナ対策で、ソーシャルディスタンス、何メートル離れろと言われても、なかなかそうはいかない。

人に面と向かわないで出来る仕事なんて、実はそうないんです。

 

むしろ、人と人とが向き合っているのが、仕事です。

 

じゃあ、なるべくその危険を避けようと、そんな役所の人や、商店主が、郵便局員さんが、薬剤師さんが、

自分で出来ることを精一杯に準備しているのを見ると、

 

建設業界、動こう!

 

コロナ対策空間設計。

コロナ対策リフォーム。

 

特に、病院の受付なんだよ、俺が一番心配してんのは。

 

SAVE THE MEDICAL 

コロナ対策リフォーム軍団をつくりましょうよ。

 

というわけで、今、検証している箇所や、そこに見合う透明カバー方法を複数考えているので、

徐々にお伝えしていきます。

 

つづく

 


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