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Channel: 建築エコノミスト 森山高至「土建国防論Blog」Powered by Ameba
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葛西臨海水族園が平成の名建築である理由⑪

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前回で確認した水族館の空間構成。

いわゆる工場見学型のタイプは、水族館関係者や設計者からは「汽車窓型」とも呼ばれています。
「汽車の窓から外を眺める」ような、小窓から別世界を見るという意味でも確かに汽車窓です。

 

ひと昔前だと、水族館というとこんなイメージでしたよね。
 

 

それに対し、水族の世界に入り込むような展示方法の模索は、けっこう早い時期から始まっていました。

1964年に大分県に出来た、その名も、「大分生態水族館マリーンパレス」です。

この水族館のテーマはまさに以下のようなものでした。

 

 

このマリーンパレスは次世代の水族館を模索するものだったんですね。

動線計画も建築空間の中に水槽が置いてあるというのではなく、水棲生物の世界に見学者が入っていく園というものでした。

でもですね…、建築としてのデザインがなあ、…建築の顔がなあ…、ちょっとなあ…、

ロードサイドの土産物者さんレベル…、せっかく素晴らしいコンセプトを掲げているのに…、

その思想を建築として表していない…、残念なもの…ですよね。
 

 

つづく

 


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