「遠野オフキャンパス」という活動に取り組んでる若者と建築家がいます。
その人の名は安宅研太郎さん
安宅!
戦国好きならピンっときますが、三好長慶の弟、安宅冬康
歌舞伎好きならピンっときますが、弁慶、義経の勧進帳の安宅の関
信長好きならピンっときますが、九鬼水軍建造の大型戦艦の安宅船
昭和の歴史好きならピンっときますが、三井、三菱、岩井と並ぶ巨大商社の安宅産業
どんな人かなあ~っと、気になっておりました。
いろいろな建築設計をなさっていますが、もちろんそのデザインも現代的で華奢で繊細な綺麗なものですが、
建築設計以外に、農業法人やら地域おこしの組織づくりやら、いろんな学校でも教育に携わっていらっしゃいますが、
学校で座って授業してテストして採点してということよりも、生徒たちと一緒に外に出て社会活動に取り組むような人です。
生きることと建築することを一体で考えるようなお仕事をされています。
本来、建築とはそうあるべきなんですが、
現代社会の、特に都市では、稼ぐことと建築が一体だったり、金融商品のための建築だったり、して悔しい限りなんですが、
そういったことに真っ向背を向けているわけでもなく、私のように目の前の問題に激熱になることもなく、
もっと、長い時間をかけて、地域に根を張って、地に足をつけて、肩の力を抜いて、
確実な建築デザイン活動に、落ち着いて取り組んでいる、若いのに偉いな~って人です。
新宿の曙橋に「合羽坂テラス」という、知る人ぞ知る日本の近代建築の名作があるのですが、そこに事務所がありまして、会ってきました。
▲建築家:稲冨昭さん設計の合羽坂テラス
なぜか?って
それは、遠野のことを教えてもらうためですよ。
そして、遠野駅舎のことについてもいろいろ聞くことができましたよ。
そしたら、凄いことが分かったんです。
遠野駅舎はやはり、建築としてタダモノではなかったんです。
まるで、この釜石線を象徴する駅として、銀河鉄道のために準備された、宮沢賢治や佐々木喜善の交流を具現化したような建築でした。
つづく