米騒動で国内が騒然としているにも関わらず、海外出兵に踏み切った政府の話しでした。
チェコ軍の救済とかいった大義名分はいつのまにか吹き飛んで、
勢いに任せて、バイカル湖周辺にまで前線を拡げています。
ちなみにこの図版は高校の日本史の授業で教科書の副読本で使われる「図説日本史」のものです。
この図を見ても明らかですが、軍事の専門家なら当然、軍事の専門家じゃなくてもシミュレーションゲーム愛好家とか、
普通に歴史好きな方ならすぐに気がつくと思いますが、脆弱な戦線が延びきっています。
輜重隊はちゃんと国内から行き届いているのかどうか、、ロジスティクスが破綻しています。
これは、軍事的占領とかいえるものではなくて、偵察部隊がちょっと侵入してみた程度を、前線の快進撃、我なにかを占領せり!
と言ってるに過ぎません。
輜重隊、兵站、ロジスティクスというのは補給部隊。
簡単にいえば、食料をデリバリーする部隊であり、敵と戦ったりすることもなく地味な存在なので、戦記物でも歴史小説でもほとんど出てこないので、その意味を忘れがちですが、
戦場では絶対不可欠の軍事部隊です。
日本という国は、戦国以降、石田三成以降といってもいいかもしれませんが、この輜重隊の絶対的必要性のことをキチンと教えていません。
私は小学生の頃、タミヤのミリタリーミニチュアシリーズの中で「ドイツ軍フィールドキッチン」というプラモを見つけ、購入しジオラマ製作したときに、兵站、輜重、ロジスティクスというものを始めて意識しました。
ロジスティクスとは現代の企業でいえば、仕入れルートや資金調達先のことです。
企業活動で、製品原料の仕入れが出来ず、資金が尽きれば、企業は死にます。
同様に、軍隊で武器弾薬の供給が間に合わず、食料の支給が途絶えれば、その軍は壊滅します。
だから、兵が起こるとき、食料危機も起こるのです。
つづく