福島第一原発ダム湖化計画のつづきです。
放射能とは何か
放射線とか何か
おさらいすると
目に見えない小さな5種の弾丸α、β、γ、x、nが放射線
その弾を打ち出す力が放射能
ということでしたが、そもそも原子力発電とはいったい何か、、、なんです。
我々が子供のころ昭和40年代には原子力というのは夢のパワー、
未来エネルギーとかいったイメージでバラ色の未来像が語られていました。
原子=アトム、っていうギリシャ語ですが
鉄腕アトムっていう手塚治虫先生の大人気マンガ、アニメもありましたし
原子力が世界的に意識されたのは、いうまでもないですが、戦争です。
広島、長崎の原子爆弾です。
物質を構成する原子はその中に原子核という中心があって、
その中心核は陽子というものが寄り集まっており、
その陽子の寄り集まりを崩すときに物凄いエネルギー爆発を起こす
というものです。
この核が崩れることを核分裂反応といいますが、
恐ろしいことに、一か所核分裂が始まるといもづる式に隣り合った
原子が核分裂反応を起こしていきます。
原子物理学という科学のジャンルが1910年代から1930年代に飛躍的に進み
1930年代には世界中の科学者がこの原子エネルギーの原理に取り組んで
いました。日本でも理化学研究所の仁科芳雄博士らが有名です。
この核分裂反応のいもづる式をうまくコントロールすれば、
爆発じゃなくてトロ火で熱々のまま維持できるんじゃね
熱々の維持ができればずーっと長い時間お湯が沸かせるんじゃねえの?
ということでできているのが原発です。
ものすごくざっくり言って、原子力発電も要は巨大なヤカンなんです。
元素だとか、陽子だ中性子だ、ニウムだシウムだ、元素周期表だとか
難しそうな言葉と理論の羅列で、なにかすっげえ科学でサイエンスで
電気が起こされているといったイメージを持ちますが、、
そう思ってた方々には、まったくもって意外なことと思いますが、、
原子力発電所はドでかいヤカンです。
お湯を沸したかっただけなんです、実は!
ヤカンの口から吹き出す湯気で風車を回しているだけなんです。
この風車に発電機をつないであるだけです。
この発電機とは、
自転車のランプをつけるために車輪に横付けしてあるダイナモって
みなさん知ってると思いますがあれがそうです。
そのどデカいやつがこの場合の発電機です。
お湯を沸かす火をガスとか灯油じゃなくて、
熱々の放射性元素にしたものが原子力発電装置です。
ガスや灯油や石炭をつかっているのが火力発電所です。
ダムから落ちる滝の力を利用して水車にしたのが水力発電です。
もちろん流体を回転運動に変えるためのタービンの技術や発電効率をあげる
技術や安定的な電流圧を維持したりとさまざまな技術革新はあるでしょうが
発電所の基本的な構造原理はものすごく古い技術のまま進歩していないんです。
燃料の方だけ変わったのです、原子力に。
今回の福島第一原発の事故では、地震後の津波によって制御系がやられて
ヤカンの火が強くなり過ぎて空焚き状態になってしまったんです。
続き、また書きます。
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「ウォールマリア作戦」福島第一原発ダム湖化計画4
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