「ウォールマリア作戦」福島第一原発ダム湖化計画 1
「ウォールマリア作戦」福島第一原発ダム湖化計画 3
「ウォールマリア作戦」福島第一原発ダム湖化計画 4
一進一退を続ける福島第一原発の現状に対して、
ひとつの有効な提案となれば、、と書いております。
福島第一原発の敷地全体をダムにして沈めてしまったらどうだろう?
の続きですが、
まず、原発サイト敷地全体を陸海に向かって巨大な壁で囲みます。
総予算はどれくらいかといいますと約4~5兆円です。(関係諸経費含む)
ダム湖の直径が約2キロメートルとして、
ダムの総延長が2×3.14で約6.3キロメートル。
6.3キロメートル分の堤防を築くイメージですが、
この場合、地盤強度が重要ですから岩盤に設置させる必要があります。
また、重力式(本体の形状や重さで壁の転倒を防ぐ)としますので底盤が
広くなります。
福島第一原発の地層状況を調査した資料を探しましたら、ちょうど一昨日
発表されていました。
「福島第一原子力発電所周辺の地質・地下水および解析」 東京電力
ウォールマリア計画では
6.3キロメートル分の基礎工事が必要で、そのうち半分は海中に没してます。
地上部3.1キロの基礎は深度30メートルまで掘り下げて設置します。
海側は10メートルで基礎設置面が露出しそうですね。
地上部分での基礎工事のための掘削が1キロメートルあたり3億円といったところ
ですので約10億、海中工事は大型ケーソンというものを使いながら進捗させたとしてその5~6倍で60億円
そこからダム躯体の建造ということになります。
ダム躯体は
海側総延長3.1キロで高さ90m、山側高さ40メートルを想定していますが、
以前物議をかもしていた堤高120メートル長さ330メートルの八場ダム費用が3000億
といわれておりました、メートルあたり約10億円ですが、
海側3.1キロメートルで3兆1000億円、山側1兆500億円ですが
福島第一原発ダムには発電設備は必要ないので、その分を考慮すると
最大でも約4兆円くらいの事業費用ではないでしょうか
事業期間ですが、通常であれば5年くらいかかるところでしょうけれども
国家的な危機イメージをもち、国内ゼネコン総結集して工区を割り振り、
一気加勢に攻めて攻めて攻めまくれば工期の短縮も可能でしょう。
約4兆円といいますと、かなり大きなお金ではありますが
まず、海側から始めて、堤高が30メートルくらいまで上がってくれば、
海側への汚染水漏出を抑制できます。
敷地も陸上側は東電所有と思われますが、海浜から海中の所有は国家でしょう。
東北震災での復興予算というのがいくらあったかみなさんご存じでしょうか
5年間で20兆円といわれております。
すでに10兆円あまりが2012年度に計上されているのですが!
そのほとんどが東北復興にまわされていないんです。
忸怩たるものがあります。
その内容は書いてても怒り心頭なのですが、
他のエリア沖縄の道路整備費とか海外視察とか関係ない県のゆるキャラとか
一番ふざけているのが、国際愚連隊シーシェパード対策25億とか、
あんなもん突っぱねればいいだけのことなのに
やくざ対策費というかみかじめ料というか、
農水省はどこのNPOに使ったのか
どこにどう流れているかもわからない内容です。
ダム構想に移りますが、
現在、福島第一原発において問題視されているのが地下水の汚染問題です。
報道等を見ても、なにがどうなっているのかわからないまま、
「福島第一原発地下水の汚染、、、」と聞くと、
日本全国に地下水脈とつながって知らないうちにジワジワっと
スポンジに墨汁を垂らして染みていくようなイメージをもっている方もいるようですが、そこまで全体に浸透していくわけではありません。
原因として想定されるのが、
メルトダウンした燃料が原発建屋の下部構造を破って地下水脈に到達し反応を起こしているというもの
もしくは、
溶解した燃料デブリがあるであろう炉心部にむかって放水している水が放射性核種と反応して地面に浸透しているというもの
ではないかと思います。
福島第一原発の地層状況を調査した資料を再度読み込んでみますと、
地下水の位置や動きを調査分析したものがありました。
それによれば、海に向かって傾斜約2度で重なりあう地層のうち水を通している
であろう部分があります。
図の黄色いところが砂岩質の透水層と分析結果が出ています。
その手前に遮蔽壁を設置することを検討しているようです。
で、あればなおさらその作業を進めている間に、
大外に壁を、
ウォールマリアを建造する時間が確保できるのではないかと思います。
このダムの貯水量はそのくらいかといいますと、
面積が約314万㎡で深さ60メートルですから1億8840万立米
満水時で2億8260万立米くらいでしょうか、水は1立米1トンですから
2億トン弱の貯水量です。
現在、一日70トンの地下水くみ上げをおこなっているようですが、
その地下水の流出を止めるか、
もしくは貯水していって285万7千日分7827年分の量があります。
このダムは汚染水のみを貯めるわけでなく、燃料取り出しと廃炉作業の
効率化や安全性向上のために貯水しようというものですから、
いったん施設全体を水没させて200年くらいもたすことができればいい
というダム湖です。
既存人工物で1000年以上にわたって機能しているのは建造物以外に
ありません。
この景色はアニメ版「進撃の巨人」に出てくる人類を守る壁
「ウォールマリア」ですね。
人類はそんな巨大な壁をいままでにも築いております。
ごく最近のこととしても、
戦前戦後を通じて日本の経済発展や社会生活の向上のために、
決死の覚悟で建設されたものに黒部ダムがあります。
参考:カイジの地獄チンチロに関する経済的考察 1
この黒部ダムは「黒部の太陽」として映画化もされていますので
ご覧になられた方も多いかと思います。
この黒部ダムは50年を経てもまだまだ現役です。
そしてこれから50年後も近畿圏の電力需要をまかってくれるでしょう。
海外でも今の福島の現状を厳しく報道される事態になっております。
そのなかには国内で隠ぺいされている情報もあるでしょうけれど、
同時に戦略的に日本への情報攻撃を含むものもあります。
今も現場では困難な作業に立ち向かっている多くの作業員の方々が
いらっしゃいます。
未確認情報を耳にしてニヒルに、アイロニカルになっている場合ではありません。
このままでは、輸出産業にも大きな影響が現れ、
すでに現れているものもあります。
観光資源も失われてしまう可能性があります。
早急に目に言えるかたちで、わかりやすいかたちで、
燃料取り出しや廃炉作業にむかって日本が全力投球であることを
みせつける必要があると思っています。
いろいろと調べています。
続きます。
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