「ウォールマリア作戦」福島第一原発ダム湖化計画 4
「原発神社」とかいうフザケたパロディ似非アートにTwitter上で怒り狂っておりましたら
じゃあ、森山は何かアイデアあるのか、何か提案あるのか、といったご意見を
いただきました。
真に「原発を鎮める」というならこうだろ!という提案です。
町場の一介の設計士であるわたくしごときで現在の福島第一原発施設の問題について、どこまで有効な解決策がご提案できるかわかりませんが、実現性の高い土木工事提案を考えてみました。
それは、「福島第一原発施設全体をダム湖に沈めてしまう」というものです。
それが可能になれば三つのメリットがあります。
1.冷却水の問題
2.備蓄燃料からの中性子線の遮断効果
3.燃料取り出し作業性の向上
1は、原発燃料に比較して貯水体積の容量から、完全に冷却能力が勝ります。
2もしかり、また放射性核種にさらされた汚染水の封じ込めにもなります。
3もメリット高いと思うのですが、ダム湖の上に浮かべた作業船が多数使える。
まず、そのようなダム湖の建造が可能かどうかなのですが、
通常ダムの擁壁は日本最高の高さを誇る黒部ダムで186メートルです。
で、福島第一の原発建屋はというと1号機原子炉建屋が49メートルです。
2号機原子炉建屋が62メートル、3号機、4号機も同様です。
で、原子炉建屋の設置標高はというと、海抜10メートルで岩盤上に載っている
とのことですので、原子炉建屋を全面的に水没させるには70メートルの水深が
あればいい、ということです。
この規模の高さなら黒部までもない、鳴子ダム程度でいいということです。
高さ関係はクリアになりました。
平面規模ですが、水深を70メートルまで確保しようとした場合どこまでの広がり
になってしまうのでしょうか、、、
通常ダムは山岳地域の谷間の川をせき止めていますから、
堤防の範囲も谷の傾斜面で決まります。
このような沿岸地域でうまく貯水堤防が確保されるのでしょうか。
Flood MapというサイトがありましてGoogleと連携していますのでチェックしてみました。
これは地球の海水面が何メートル上昇したらどこまでが水没するか、、を見ることができるのです。
10メートル上昇では、まったく海岸とほぼ同じ範囲です。
20メートルを超えて
30メートル上昇では、まだそれほどでもありません。
40メートルくらいまですかね、地形を活かして貯水するには
この範囲から判断するに、山側では丘の部分を結びつけるように40メートルの堤防を築き
海側では海底の岩盤面から90メートルくらいの堤防を築きあげるのがよさそうです。
結果、これくらいの湖を形成します。
約2キロ直径です。
これは、どれくらいの工事規模なんだ?というということで
比較のために猪苗代湖とならべてみました。
あれ?意外と小さい?イケそう?
まあ、でも海側の堤防で90メートルの高さで山側でも40メートルの堤防ですから
人工の湖って大変そうですよね。
そんな川が流れ込むダム湖以外で人口の湖ってあるの?と言われれば、
あります。
今から1300年も前に。
かの空海が改修したことで知られる香川県の満農池です。
土の堤防ながら、高さ32メートル、大きさもほぼ福島第一原発ダム湖と
同じくらいの規模です。
また、今から400年ほど前には豊臣秀吉による有名な備中高松城の水攻めが
あります。
これが長さ4キロメートルで堤防の高さが8メートルとされており
福島第一原発ダム湖の山側半分の規模ですね。
驚くべきは、この工事をわずか12日間でやりきったことです。
そのような前例を考えてみれば、決してやれなくもない。
海側の堤防も津波の圧力に耐えられるものにしておけば、
再度の津波からも守られることになる。
海側の海中工事などできるのか?それはもう専門家がいます。
マリンコンスタラクター、略してマリコンです。
参照:過去記事 スエズ運河を拡張せよ 五洋建設の挑戦part1
このような工事ですが、日本全国のゼネコンやマリコンが結集すれば、
短期間に出来るんではないでしょうか
施設に延々と冷却水を流し込み続けている現状と汚染水も蓄積し続ける
状況をいったん鎮めて対応策や汚染水の除染などにかかれる時間も、
かせげるのではないでしょうか
建築・土木に関わる技術者の方々が既存の技術で、
福島原発そのものと対決するひとつの方法ではないかと思うのですが
戦わずしてじわじわと核種汚染に国土が蚕食されるなか、
土木による国土防衛策が打てるのではないか、
と考えててるのですが、私自身はこのような大規模工事の技術も経験も
ありませんので、ぜひ全国の元ゼネコンマンさんたちのお知恵で可能性を
検討し探っていただきたいと思うのであります。
土木技術を駆使した巨大な壁で人類の危機を救うといえば、
今話題の「進撃の巨人」というマンガ・アニメの作品があります。
以前考察しているのですが、
「進撃の巨人」における建築的考察1
「進撃の巨人」における建築的考察 2
「進撃の巨人」における建築的考察 3
「進撃の巨人」における建築的考察 4
「進撃の巨人」における建築的考察 5
「進撃の巨人」における建築的考察 6
この中に出てくる「ウォールマリア」という壁で守られた街の規模にも近い規模でもあります。
この物語も壁が人類を守ってくれる、という設定ですので、
福島第一原発施設全体をダム湖化計画は
「ウォールマリア作戦」とでも名付けてみたいと思います。
つづき
「ウォールマリア作戦」福島第一原発ダム湖化計画 2
「原発神社」とかいうフザケたパロディ似非アートにTwitter上で怒り狂っておりましたら
じゃあ、森山は何かアイデアあるのか、何か提案あるのか、といったご意見を
いただきました。
真に「原発を鎮める」というならこうだろ!という提案です。
町場の一介の設計士であるわたくしごときで現在の福島第一原発施設の問題について、どこまで有効な解決策がご提案できるかわかりませんが、実現性の高い土木工事提案を考えてみました。
それは、「福島第一原発施設全体をダム湖に沈めてしまう」というものです。
それが可能になれば三つのメリットがあります。
1.冷却水の問題
2.備蓄燃料からの中性子線の遮断効果
3.燃料取り出し作業性の向上
1は、原発燃料に比較して貯水体積の容量から、完全に冷却能力が勝ります。
2もしかり、また放射性核種にさらされた汚染水の封じ込めにもなります。
3もメリット高いと思うのですが、ダム湖の上に浮かべた作業船が多数使える。
まず、そのようなダム湖の建造が可能かどうかなのですが、
通常ダムの擁壁は日本最高の高さを誇る黒部ダムで186メートルです。
で、福島第一の原発建屋はというと1号機原子炉建屋が49メートルです。
2号機原子炉建屋が62メートル、3号機、4号機も同様です。
で、原子炉建屋の設置標高はというと、海抜10メートルで岩盤上に載っている
とのことですので、原子炉建屋を全面的に水没させるには70メートルの水深が
あればいい、ということです。
この規模の高さなら黒部までもない、鳴子ダム程度でいいということです。
高さ関係はクリアになりました。
平面規模ですが、水深を70メートルまで確保しようとした場合どこまでの広がり
になってしまうのでしょうか、、、
通常ダムは山岳地域の谷間の川をせき止めていますから、
堤防の範囲も谷の傾斜面で決まります。
このような沿岸地域でうまく貯水堤防が確保されるのでしょうか。
Flood MapというサイトがありましてGoogleと連携していますのでチェックしてみました。
これは地球の海水面が何メートル上昇したらどこまでが水没するか、、を見ることができるのです。
10メートル上昇では、まったく海岸とほぼ同じ範囲です。
20メートルを超えて
30メートル上昇では、まだそれほどでもありません。
40メートルくらいまですかね、地形を活かして貯水するには
この範囲から判断するに、山側では丘の部分を結びつけるように40メートルの堤防を築き
海側では海底の岩盤面から90メートルくらいの堤防を築きあげるのがよさそうです。
結果、これくらいの湖を形成します。
約2キロ直径です。
これは、どれくらいの工事規模なんだ?というということで
比較のために猪苗代湖とならべてみました。
あれ?意外と小さい?イケそう?
まあ、でも海側の堤防で90メートルの高さで山側でも40メートルの堤防ですから
人工の湖って大変そうですよね。
そんな川が流れ込むダム湖以外で人口の湖ってあるの?と言われれば、
あります。
今から1300年も前に。
かの空海が改修したことで知られる香川県の満農池です。
土の堤防ながら、高さ32メートル、大きさもほぼ福島第一原発ダム湖と
同じくらいの規模です。
また、今から400年ほど前には豊臣秀吉による有名な備中高松城の水攻めが
あります。
これが長さ4キロメートルで堤防の高さが8メートルとされており
福島第一原発ダム湖の山側半分の規模ですね。
驚くべきは、この工事をわずか12日間でやりきったことです。
そのような前例を考えてみれば、決してやれなくもない。
海側の堤防も津波の圧力に耐えられるものにしておけば、
再度の津波からも守られることになる。
海側の海中工事などできるのか?それはもう専門家がいます。
マリンコンスタラクター、略してマリコンです。
参照:過去記事 スエズ運河を拡張せよ 五洋建設の挑戦part1
このような工事ですが、日本全国のゼネコンやマリコンが結集すれば、
短期間に出来るんではないでしょうか
施設に延々と冷却水を流し込み続けている現状と汚染水も蓄積し続ける
状況をいったん鎮めて対応策や汚染水の除染などにかかれる時間も、
かせげるのではないでしょうか
建築・土木に関わる技術者の方々が既存の技術で、
福島原発そのものと対決するひとつの方法ではないかと思うのですが
戦わずしてじわじわと核種汚染に国土が蚕食されるなか、
土木による国土防衛策が打てるのではないか、
と考えててるのですが、私自身はこのような大規模工事の技術も経験も
ありませんので、ぜひ全国の元ゼネコンマンさんたちのお知恵で可能性を
検討し探っていただきたいと思うのであります。
土木技術を駆使した巨大な壁で人類の危機を救うといえば、
今話題の「進撃の巨人」というマンガ・アニメの作品があります。
以前考察しているのですが、
「進撃の巨人」における建築的考察1
「進撃の巨人」における建築的考察 2
「進撃の巨人」における建築的考察 3
「進撃の巨人」における建築的考察 4
「進撃の巨人」における建築的考察 5
「進撃の巨人」における建築的考察 6
この中に出てくる「ウォールマリア」という壁で守られた街の規模にも近い規模でもあります。
この物語も壁が人類を守ってくれる、という設定ですので、
福島第一原発施設全体をダム湖化計画は
「ウォールマリア作戦」とでも名付けてみたいと思います。
つづき
「ウォールマリア作戦」福島第一原発ダム湖化計画 2