例の、本の街神保町の最後のビル、ですが、
なんと!今日から解体工事を始めちゃっているそうなんです!!
なぜ、なぜそんなに壊し急ぐのか!
https://twitter.com/kenchiku_info/status/1318069840192577536
1930年建築「神保町ビル別館」解体へ 建築家団体「保存の道を」 - 毎日新聞 https://t.co/WjsLotexs2
— 古書山翡翠 建築info (@kenchiku_info) October 19, 2020
https://twitter.com/kosho_irodori/status/1318070249376292864
#今日の神保町
— 古書いろどり (@kosho_irodori) October 19, 2020
20201019撮影
神保町ビル別館が足場で囲われはじめました。 pic.twitter.com/fn0U1bl3Fw
実は、このビルの現所有者は小学館さんなんだそうです。
ええっ?私はまた、小さな出版社か何かで、創業者一族の方が廃業されたとか、相続されたとか、
そういう家庭や生業における経済的な、やむを得ない事情があって、解体し更地にし売却するしかない、という
切羽詰まった事情でもあるのかと思っていた。
だから、建築家協会が働きかけて、歴史的資料価値のある建物として本部事務局で建築家の交流室にするとか、
このビルの後継者を探すとか、場合によってはクラウドファンディングとかで出資をつのるとか、そういう方法を提案するか、
文化芸術に造詣の深い、資本家や、このビルを買い取れるくらいの資本力のある企業が名乗り出るとか、
そういう方法を模索していけばどうなのか、と考えていた矢先。
さっさと壊すという。
しかも、壊すことを決めたのが、最後にこのビルを買い取って保存してぅれる先の候補のひとつと考えていた、天下の小学館。
泣く子も黙る小学館。
マンガ界に集英社、講談社と共に君臨する天上界のゴッド的出版社、小学館。
だった…。
もうダメかもわからんね、この国は。
そんな大企業が、なぜ、こんな小さな建築を壊してまで、どんな壮大なことを考えているのか?
このビルを秘密の入り口にして、映画「キングスマン」のような、一見小さな老舗のテーラーが巨大な地下基地を持つ!とか、
小学館様ならば、それくらい、いやそれ以上のことを構想している!とかいうのならば!
しょうがない…と思っていた。
それがですね、全然、そんなじゃないんですわ。
なんかですね、もっともっと小っちゃい、理由。
大義ゼロ。
どうもですね、小学館所有の別ビルの建て替えのためにテナントさんに仮移転してもらうための、
つなぎの場所として、あのビルを壊さなきゃいけないんだそうです。
ええー?
そんな理由?
それで壊す?
いやあ、それはないでしょう。
だったらこのままレトロビルでファミマやればいいじゃん。
しかも、コーポレートカラーの緑青じゃなく、京都のファミマみたいに、シックなファミマにすればいいじゃん。
こんなふうに
なんか、超カッコイイんですけど!
ホテルですか!
って感じ。
そもそも、隣地の駐車場を合わせたところで、そんなに大きなビルが建つわけじゃないんですよ。
だったら、ここは、このビルを有効に活かせるような建物を計画すべきなんじゃないですかねえ。
この手前の空き地から、ガラス張りの新規のハイテク建築を建てるのですが、
この神保町最後のビルを取り込むように、むしろ顔にする。
そういう、一見クラシックなんだけども、中は超ハイタッチな複合ビルにしてみてはどうかと思うんですよね。
小学館よ、この神保町最後のビルを壊さなくても、ファミマをやる方法はいくらでもあるのじゃよ。
しかも、建て替えてつまんないビルにするよりも、さらに価値が増すのじゃよ。
それに、この英断によって、小学館の相賀社長の男ぶりも上がるということじゃ。