”築地再生計画はじめました”シリーズもずいぶん間が空いてしまいました。
この数ヶ月の間に豊洲市場の移転延期からモニタリング結果から、
次々と新たな事実が発覚し、関係者の証言や実態調査も進んでおり、
これからどうなっていくのか予断を許さない状況が続いておりますが!
ひとつ確実にいえることは!
昨年の11月7日には絶対移転できなかった!ってことでしょう。
まず、準備が出来なかった。
同時に手続きに不備があった。
あるはずの盛り土がなかった。
もともと、小池都知事誕生のときにいわれていた「モニタリング結果を待ってから」が大正解であったということです。
過去のモニタリング、1回から7回まで、なんの問題もなかったのだから、
8回目も大丈夫かなあ、、と思っていたら多少検出されてしまった。
いよいよ9回目ではっきりするか、、と思ってましたら、
はっきりするとかしないとか関係ない、まさかのメガトン級の検出、79倍。
なんだ?それ?
って思った方々も多いでしょう。
私も、最初耳を疑いました。
急激過ぎる、変化。
変化というより、突如降臨。
ベンゼン降臨
ヒ素降臨
シアン降臨
実際には降臨ではなく溶出なのですが、、
科学的な視点からは、徐々に下がるとか徐々に上がるとか、そういう風に予測していたはずです。
なぜなのか?
そこについては再検証ということになっております。
再検証、再検証、ここんところの公共事業では、この再検証ばっかり耳にしますよね。
ふたたび検証、では最初の検証とはなんだったのか。
検証【けんしょう】 実際に調べて証拠立てること、仮説を実証すること
つまり、土壌汚染は完璧に除去します!という仮説が実証出来なかった、ということを意味します。
もういちど実証しようというのが再検証、
もしくはなぜ仮説が実証できなかったのかを問うのも再検証
そういう意味でも再検証は大事です。
特に大きなプロジェクトや歴史的事件ではこの再検証により、
原因を特定し他の選択肢や対策を模索し、真の解決方法を見いだしておかなくては、
同じようなケースでまた同じように間違ってしまいます。
たとえば、私が若年のころより再三再四、机上での再検証をおこなっていることのひとつに、戦前の太平洋戦争回避、早期英米講和、南支撤退について、があります。
というわけで、豊洲市場計画の再検証が進んでいるようなのですが、私が以前から気になっていることのひとつに、築地市場の現地再整備計画の再検証があります。
今から30年ほど前に計画され、正式決定され、実行されていたものです。
当時、配布されていた資料を築地の方から入手しました。
これです。
平成3年には一部の施設建物の仮移転も始まっていたのです。
この当時の計画についてまずは再検証してみましょう。
つづく