谷口吉生さんの京都国立博物館を見てきましたよ。
昨年の9月に開館していましたが、なかなか行くことができず、やっと行ってきました。
既に多くの方々がその素晴らしさをいろいろなところでおっしゃっていますよね。
谷口先生といえば、そのシャープに研ぎ澄まされた建築のエッジ、素材が石だろうが金属だろうが、木だろうがガラスだろうが、その面をピシーッと合わせて、本物の素材で厚みも質感も重厚にギッシリ詰まっているはずなのに、何か厚み数ミクロンの画像テクスチャーを貼りつけたみたいな、非現実的な魔術的な仕上げのサーフェスに毎度驚かされるわけなのですが、、、
今回も凄いですよ~。
冬でしたから芝は枯れていますが、黒松の向こうに見えるベージュの板。
「あ~!谷口さんが、暖色つかってる!」です。
昨年、何かの写真でチラっとみたときにも「えっ!暖色?」と思ってたのですが、行くまですっかり忘れてたんですよ。
暖色、寒色というのは美術を始めたときに最初に習いますよね。
青い系は冷たく感じる、赤い系は温かく感じるというものです。
自販機のつめた~い、あったか~いでもおなじみですが、これは世界中の人類共通なんです。
暖色は交感神経に、寒色は副交感神経に働きかけるという科学的調査もあるそうです。
で、谷口吉生先生は、これまでほぼオール「モノトーン、少し寒色寄り」
グレーに少し青か緑が入った素材に黒、そしてグレー、シルバー。
簡単に色彩構成課題にしてみるとこんな感じ
それなのに、今回はベージュかあ、、
また続きを書きますね。