新国立競技場問題に関しまして
実はですね。
凄いものが手に入ったんです。
それは!
久米設計による2011年3月25日付け
「国立霞ヶ丘陸上競技場耐震改修基本計画」
「耐震改修基本計画書」
全資料です。
有志の方が僕のところに送ってくださいました。
事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は、解体工事を来年9月末にいったん終え、一部の解体を本体工事と同時並行で行うことで、「(当初予定通りに)2019年3月の完成を目指すという工程表に変化はない」とする。ただ、計画通りに事が進んでいないのは明らかだ。
5月に締め切られた1度目の入札では、建設価格の高騰などで、業者の入札額がJSCの予定価格を上回って不調に終わった。参加できる業者の条件を緩和して行われた2度目の入札は、一転して複数の業者が最低基準価格よりも安い額を示した。JSCは安価でも適正に工事が行われるか各業者を調査。その結果を受け、埼玉県内の業者を選定した。
引用ここまで
あ!またもや解体決まらず、いや解体決めたくならず、「国立競技場ちゃん効果」なんじゃないかと
そうだそうだ、これを解体するなんてなあ!と、
もう一度既存躯体を眺めておったわけです。
すると、大変なことが分かったんです。
これ、仮に解体するとしたって、ええーっつというようなことが!です。
それはですね。
この個所です。
足元のとこ!
ちょうどロボットの足みたいな、雪の上をあるくかんじきみたいなとこ!
その下!
棒みたいなやつが見えますよね。
これが、ひとつの足に6~10本ある。
これ、杭なんです。
こ、こ、これは、、、と平面図に戻ってみました。
基礎の平面図です。
基礎の図面を見るとこのプチプチした四角いカタチがわかりますよね。
これが先ほどの断面図の靴底です。
専門用語ではフーチングとか呼びます。
えっ?こんなに!
リングの放射する線に番号が振ってあるんですが、
一周で90番まであります。
で、内側から7本のリング線がありますよね。
てことは90×7だから630の交点があり、そこに4本以上は絶対に杭打ちされていますから、少な目に見ても2500本以上
ざっくり1000本はあるでしょう。
さらにはアプローチの直線スロープの柱下にもありますから、
おそらく全体で少な目に見て5000本以上の杭が打ってあります。
すっげえ。
これは、ちょうど華道で使う剣山を逆向きにしたようなものです
しかも剣が超長い。
みなさん、普通によく目にする木造の家や、4~5階建ての古いビルの解体工事って案外2~3日、一週間くらい、ちょっと目を離したら瞬間に終わってるから、
機械で乱暴にちゃっちゃと簡単に壊してると思ってるでしょう?
違います。
解体工事ってのは凄く大変なんです。
特に地上よりも地下が!
地下室よりも地下深く打たれた杭の解体は至難の業なのです。
それは!
基本、杭は引き抜かなきゃいけないからなんです。
つづく
実はですね。
凄いものが手に入ったんです。
それは!
久米設計による2011年3月25日付け
「国立霞ヶ丘陸上競技場耐震改修基本計画」
「耐震改修基本計画書」
全資料です。
有志の方が僕のところに送ってくださいました。
その中の現況構造の調査書です。
なんか凄いでしょう?
本当はもっともっと資料あるんですけれど
既存躯体を200数十カ所コア抜きして調べたコンクリートの圧縮強度試験データもあります。
コア抜きというのは、よくエアコンの室外機までの配管とかでコンクリートの壁にでっかいドリルみたいのでポコッとコンクリート抜いてるのみたことないですか?
ちょうど、医者でいうと患部の一部をちょこっと取って顕微鏡で調べたりすることがあるでしょう?
それと同じように、コンクリート躯体の健康状態を調べる作業です。
それによると、設計基準強度の2倍~3倍あるところばっかりでした。
なんだ、全然ピンピンしてんじゃん、国立競技場ちゃん。
と思いました。
ちょっとですね、お肌が劣化しているくらい。
人でいうとちょうどアラフォーぐらいのいい女ということになります。
ここからはお肌のケアが大事です、といった程度。
もちろん、耐震改修のためにはいろいろと強化パーツを装着させなきゃいけないんですけれど、一番重要な肉体の健康度は大丈夫なんです。
なるほどなあ、、と感慨も深く眺めておったんです。
すると
次のようなニュースも飛び込んできました!
国立競技場、解体は年明けか 入札保留「経緯公表を」
http://www.asahi.com/articles/ASGD24RWLGD2UTQP00D.html
朝日新聞ニュース
引用ここから
東京五輪のメイン競技場となる国立競技場の建て替えが進まない。解体工事の業者が決まらず、当初は7月に始まるはずだった工事の着手が年明けにずれ込む可能性が強まった。国が談合疑惑の調査に入るなど、「スポーツの聖地」に悪いイメージがついた。本当はもっともっと資料あるんですけれど
既存躯体を200数十カ所コア抜きして調べたコンクリートの圧縮強度試験データもあります。
コア抜きというのは、よくエアコンの室外機までの配管とかでコンクリートの壁にでっかいドリルみたいのでポコッとコンクリート抜いてるのみたことないですか?
ちょうど、医者でいうと患部の一部をちょこっと取って顕微鏡で調べたりすることがあるでしょう?
それと同じように、コンクリート躯体の健康状態を調べる作業です。
それによると、設計基準強度の2倍~3倍あるところばっかりでした。
なんだ、全然ピンピンしてんじゃん、国立競技場ちゃん。
と思いました。
ちょっとですね、お肌が劣化しているくらい。
人でいうとちょうどアラフォーぐらいのいい女ということになります。
ここからはお肌のケアが大事です、といった程度。
もちろん、耐震改修のためにはいろいろと強化パーツを装着させなきゃいけないんですけれど、一番重要な肉体の健康度は大丈夫なんです。
なるほどなあ、、と感慨も深く眺めておったんです。
すると
次のようなニュースも飛び込んできました!
国立競技場、解体は年明けか 入札保留「経緯公表を」
http://www.asahi.com/articles/ASGD24RWLGD2UTQP00D.html
朝日新聞ニュース
引用ここから
事業主体の日本スポーツ振興センター(JSC)は、解体工事を来年9月末にいったん終え、一部の解体を本体工事と同時並行で行うことで、「(当初予定通りに)2019年3月の完成を目指すという工程表に変化はない」とする。ただ、計画通りに事が進んでいないのは明らかだ。
5月に締め切られた1度目の入札では、建設価格の高騰などで、業者の入札額がJSCの予定価格を上回って不調に終わった。参加できる業者の条件を緩和して行われた2度目の入札は、一転して複数の業者が最低基準価格よりも安い額を示した。JSCは安価でも適正に工事が行われるか各業者を調査。その結果を受け、埼玉県内の業者を選定した。
引用ここまで
あ!またもや解体決まらず、いや解体決めたくならず、「国立競技場ちゃん効果」なんじゃないかと
そうだそうだ、これを解体するなんてなあ!と、
もう一度既存躯体を眺めておったわけです。
すると、大変なことが分かったんです。
これ、仮に解体するとしたって、ええーっつというようなことが!です。
それはですね。
この個所です。
足元のとこ!
ちょうどロボットの足みたいな、雪の上をあるくかんじきみたいなとこ!
その下!
棒みたいなやつが見えますよね。
これが、ひとつの足に6~10本ある。
これ、杭なんです。
こ、こ、これは、、、と平面図に戻ってみました。
基礎の平面図です。
基礎の図面を見るとこのプチプチした四角いカタチがわかりますよね。
これが先ほどの断面図の靴底です。
専門用語ではフーチングとか呼びます。
えっ?こんなに!
リングの放射する線に番号が振ってあるんですが、
一周で90番まであります。
で、内側から7本のリング線がありますよね。
てことは90×7だから630の交点があり、そこに4本以上は絶対に杭打ちされていますから、少な目に見ても2500本以上
ざっくり1000本はあるでしょう。
さらにはアプローチの直線スロープの柱下にもありますから、
おそらく全体で少な目に見て5000本以上の杭が打ってあります。
すっげえ。
これは、ちょうど華道で使う剣山を逆向きにしたようなものです
しかも剣が超長い。
みなさん、普通によく目にする木造の家や、4~5階建ての古いビルの解体工事って案外2~3日、一週間くらい、ちょっと目を離したら瞬間に終わってるから、
機械で乱暴にちゃっちゃと簡単に壊してると思ってるでしょう?
違います。
解体工事ってのは凄く大変なんです。
特に地上よりも地下が!
地下室よりも地下深く打たれた杭の解体は至難の業なのです。
それは!
基本、杭は引き抜かなきゃいけないからなんです。
つづく