さて、いよいよ佳境に入ってきた感の大阪万博です。万博協会の十倉雅和会長(経団連会長)と石毛博行事務総長が記者会見されました。 大阪万博のパビリオン、39か国で工事業者が未定…自前で建設予定60か国で【読売新聞】 2025年大阪・関西万博で、海外パビリオンの建設準備が遅れている問題を巡り、運営主体の日本国際博覧会協会(万博協会)は29日、自前でパビリオンを建設する「タイプA」を予定していた60か国のうち20か国が工事業者を確保しwww.yomiuri.co.jp その内容ですが、すべて泣き言です。泣き言の1タイプAパビリオン(通常の万博で見られるような各国が自国のPRや文化表現を担って、デザインと技術の粋を競う、いわゆるパビリオン)の建設が進まないので、タイプXパビリオン(プレファブで協会が準備する箱型の長屋形式という万博史上前代未聞の、簡易かつ同じ形状のパビリオンとはいえない倉庫のようなもの)で承諾どころか、関心すらもってもらえいない。泣き言の2会場建設費が相当に上積みされる見込み(1800億円から2300億円超え)である。が、経済界ではなんとか集められるかも。泣き言の3金額上昇を見通せなかったのは申し訳ないが、不可抗力みたいなところが随分ある。 以上です。内容を要約すると、泣き言の1は「万博工事は遅れる、建設開始の見通しも立っていない」泣き言の2は「万博の費用は増える、これ以上は集められないかもしれない」そして泣き言の3は「今後も費用の増大は見通せないがこっちのせいじゃない」という趣旨です。十倉会長はお気の毒としかいいようがない。 そうです、そのとおり、みなさんのせいではありません。夢洲という土地のせいです。夢洲に決めた人間のせいで、万博のパビリオンが建たないし、費用が天井知らずなのです。にも拘わらず、IRが決まった!と、なんかいい感じ風のニュースもありました。 【速報】大阪IRで“本契約”にあたる実施協定を締結 アメリカIR事業者「MGM」などと大阪府 事業者が違約金なしで撤退できる「解除権」も盛り込まれ(関西テレビ) - Yahoo!ニュース大阪でのIR=カジノを含む統合型リゾートの開業に向けて、アメリカのIR事業者の社長が来日し、大阪府との間で、本契約に相当する「実施協定」を締結しました。 大阪府の吉村知事らとともに調印式に出席したnews.yahoo.co.jp なるほど、決まったのか、よかったね。ただなあ、報道の表現も苦しそう。「本契約にあたる実施協定」を締結。要は本契約ではない。契約のほうから来ました、というなにかを締結。婚約発表か!と思ったら、婚約にあたる実施協定。って言われたら、どう思います?婚約じゃないのどうなの?となりますよね。そういう契約です。確か、もう9月末までしかIRの進出企業MGMの返答期限だったと聞いてましたからね。反故にされるんじゃないの?と思ってましたよ。どんな契約を巻いているの大阪のHPにあります。https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/40016/00458617/siryo210.pdfこの契約を見ると、本当に契約になってんの?という内容です。特に、こんな恐ろしい記述がある。MGM側の言い分「判断基準日において、事業前提条件が成就していないものと判断。」「条件が成就していない現状においては、最終的な事業実施判断を行うことができる状況にない。」今の時点でIRやるかどうか決めることはできない。、なぜなら前提条件が決まってないから。前提が確定していない今は決められないということだよ。そう言ってます。同じことを二回も書いてあります。それに対し、大阪府は、「相応の合理性がある」つまり、MGMさんは正しい、と言ってます。そしてMGMさんは「事業実現に向けた強い意志を有し」ている、と勝手に占っているというか、MGMが言ってもいないことを勝手に書いています。これ、結婚詐欺にひっかかってるようなもんじゃないですかね。大阪府:婚約してよ!MGM:婚約する前提が決まっていない!なので今は婚約する気はない。大阪府:MGMからは私と結婚したいっていう強い意志を感じるわ 勝手に感じてんじゃねえ!って突っ込みを入れたくなりますね。で、大阪府は違約金なしでいつでも撤退できる条件にして引っ張りました。 「じゃあ、期限は今日までだったけど婚約は3年先まで伸ばしてあげる、それに断っても訴えないから、婚約しないってだけは言わないで!親や友達には婚約者がいるって言ってあるの!」ね?詐欺に引っ掛かってるとしか思えないですよね。で、こういう追加条項を付続きをみる
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