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「ウォールマリア作戦」福島第一原発ダム湖化計画7

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「ウォールマリア作戦」福島第一原発ダム湖化計画 1
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「ウォールマリア作戦」と名打って福島第一原発の廃炉収束に向かう方策の
ひとつの提案として書いてみたわけですが、

私が言いたいことは何か、といいますと
既に起こってしまったことはしょうがないわけでして

起きた原因やここまでの我が国の原子力行政がどのように進んできたのか
その理由は何か
なぜ、こういった事態を阻止できなかったのか
といったことは
既に今から20数年前に出版された広瀬隆先生の「危険な話」の中でほぼ網羅されていると思います。

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今になってみれば原子力発電がどうなのか、、いろいろと冷静に考えてみることができるようになったのですが

元々のスタートは資源の乏しい日本のために原子力発電だったと思います。
それが、いろいろと紆余曲折があって

今現在

日本のために原子力推進派と、日本のために原子力廃止派
日本を陥れるための原子力推進派と、日本を陥れるための原子力廃止派

の4つのグループが存在していると私個人は考えています。

今回の福島第一原発の収束に向けて全日本の土木と建築技術の叡智を結集しなければ危ないんです。

ここから何かできることはないか、、ということです。

福島第一原発ダム湖化計画がどれくらい有効なのか
はたまた荒唐無稽で無効な計画なのか

その辺はまた各ご専門家の方々の批評を受けることにしまして、
続きを書いときます。

福島第一原発をダム湖に沈めてしまえばどうだろう、、なのですが
水に浸かってしまうことで中性子線の影響を抑えることができるのが、
メリットのひとつであろうと思います。

水に浸かった状態で、今後の作業をどうするんだ?というご意見もあろうかと思うのですが、
少なくとも、4号炉の上にある使用済み核燃料の保管については今よりもだいぶ安全なんではないかと思います。
4号炉の上には使用済み核燃料プールというのがあって、大量の燃料が保管されているのですが、今でも下の階がぐちゃぐちゃになった廃墟のようなビルの地上7階くらいにでっかいプールがあって、そこに貯めてあります。

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取り出そうにも、プールから空中に出したとたんに周辺の作業をおこなう人たちが一瞬に被爆します。

でも、このままにしておくといつなんどきプールの水が抜けたり、傾いたりしたら
核燃料が反応を開始するという恐ろしい代物です。
燃料保管のために水に浸けてあるから、なんとかおとなしくしているんですね。
これを、今、空中で取り出そうとしているのです。

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プールから水に浸かったまま、水の入ったカプセルに移し替えて一本づつ取り出すということを進めています。

そのためのクレーンを設置する足場のための構築物を今建造中です。

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もし、取り出し中にまわりをとりまく水の保護が抜けたらそこで、終わりです。
作業の人たちも被爆します。

だから、すべてを水の中でおこなうことができれば安全性はだいぶ違うと思われます。もしくは建屋全体を水に浸けることができれば、慌てて使用済み燃料を取り出さなくても大丈夫かもしれません。

いったん、静かになったところで落ち着いて燃料の取り出しとか
廃炉に向かっての作業をおこなうことができるかもしれません。

そして、炉心の探査をおこなうことができるかもしれません。
それはロボットによってです。
今回、原子炉内の作業ロボットとか調査にロボットが出て行けないのは小泉政権時代に予算が削られたから、、と言われていますが、
今のような爆発がれきだらけの中で活動できる二足歩行とか四足歩行のロボットはまだありません。
というのも、地上で独立歩行するのはかなりの困難をともなうからです。
その大きな原因のひとつは、自重です。
自分の体が重たいから、活動の歩行トルクも過大になって大変なわけです。

それが、水中だと一変します。
水中だと浮力により自重を相殺することも可能です。

私が想定しているのは水中なら、廃炉作業にロボットが使えるのではないか、、ということです。

このジャンルはまだ未開発で大きな可能性のあるジャンルです。

水中なら、ロボットは自重を支えることなく活動が可能
水中なら運搬する物体も比重の関係で軽くなる。
水中なら中性子線の影響も減少する。

というわけで、廃炉作業に水中作業ロボットや水中重機は、
向いているのではないかと思うのです。

同時に人的運搬作業も水中だと楽になります。
たとえばがれきの鉄骨などの物を吊り上げるにもクレーンではなく、
圧搾空気にバルーンがあれば勝手に上がります。

水中ロボットはまだまだ未開のジャンルなのですが、
需要があればすぐにでも実用化可能だと思います。
なぜなら姿勢制御が陸上よりも圧倒的に楽だからです。

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上記の水中ロボットは、左から立命館大学、東大、エステックのものです。

水中ロボットの情報は松原創船所さんのところに詳しいです。
松原創船所


エステック

東京大学生産技術研究所 海中工学国際研究センター 浦先生の研究室
立命館大学の川村先生の研究室
東海大学坂上先生の研究室
大阪大学加藤先生の研究室

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海底ケーブル敷設用のロボット

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広和株式会社の水中探査ロボット VEGA

三井造船のROV


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配管などの中に潜り込んで調査できる小さなロボットもあります。
株式会社キュー・アイの小型カメラロボット


このような水中ロボットに加えて、水上作業船舶

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水中重機も登場しました。

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東亜工業の水中重機「イエローマジック」

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あおみ建設(旧佐伯工業の「水中バックホー ビッグクラブ」


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そして、作業人員もタイベックとかみたいな紙の服ではなく、
かつての潜水服を着用して活動することになります。

水中なら浮力も働きますので重たい鉛や金属を中に仕込んだ鎧として防護服の着用が可能になります。

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上図は潜水服のJIMです。
デュポン製の紙の服じゃなくて、
これくらいの装備を作業員の方々にはつけさせてあげていただきたい。

結果として、強いα線やβ線、γ線を遮蔽できるような防護服を着用できることになります。

全体像はこうです。
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ダム湖が形成されたら、汚染水には蒸発水からのトリチウムを抑えるためにゲル状の水和ポリマーで水面をゼリー状に固めて、なおかつドームで覆います。
これで全天候型になって降水による心配もないでしょう。


このような、大型のドームはバックミンスター・フラーという20世紀を代表する建築家が構想済みです。

また、20年ほどまえの資料ですが、日本の大手ゼネコンの雄、清水建設が下記のような水中重機ロボットの構想を練っていたようです。
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すでに福島第一原発には何体か稼働している機体もあります。

三菱重工・五洋建設がタッグを組んだ
八脚歩行型浚渫ロボット「ふたば二号」です。

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同じく八脚歩行型の「シー・ドム」です。

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海洋開発や海洋作業のためのロボットの開発は
原発事故の収束と同時に
最近次々と発見されているメタルハイトレードやレアメタルといった
日本の大陸棚資源の開発にも寄与する喫緊の課題ではないでしょうか

上記の水中ロボットの絵はどこかで見たことがあるな、
八脚、、というと蜘蛛だけど、、何かに似ているなと気づいたのですが
それは「タチコマ」でした。

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攻殻機動隊に登場するハエトリグモ型のロボットですが、
これ廃炉用の水中ロボットにピッタリのフォルムと機能です。

水中では三次元の動きが可能ですし必要です。
タチコマに活動支援を受けて原発作業をおこなう可能性です。

地上活動用にはまだまだ多脚戦車タチコマの実用化は難しいかもしれませんが
水中ならタチコマいけるぞ!と。

政府は福島第一原発ダム湖化計画を検討していると同時に

この水中ロボット開発に急ぎ予算付けをして、廃炉作業だけじゃなく
大陸棚開発にもタチコマを投入しましょう。

松原創船さん、水中タチコマを急ぎ試作してみてください。

とりあえずこの章おわり。
また何か変化あれば書きます。

水中ロボットについて調べていましたら、こんな記事がありました。

江戸っ子1号プロジェクト

東京の下町の町工場が深度8000メートルの深海を目指すプロジェクトです。
オールジャパンの日本の中小企業で商用深海探査船を作成したそうです。
ぜひ、このような企業連合で福島第一原発の炉心調査ロボットなども開発してもらえたら、と思います。
政府はこういった技術開発にぜひ予算を充ててください。


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