あけましておめでとうございます。
本年は2018年、平成30年ということで、21世紀到来からすでに18年、21世紀生まれの子たちも高校卒業。
平成に元号が変わってからすでに30年、平成元年生まれの子たちもすでにアラサー。
ということで、昭和も20世紀も何やら隔世の感がありますが、、東京オリンピック2020まであと2年を切りました。
新国立競技場問題にはじまる国の都の、公共事業計画のゴタゴタ、不始末、ずさんな計画。
昨年より、ひきつづき未解決のままの、豊洲市場問題、ビッグサイト問題。
どうなってしまうのだろうか、、、と心配しております。
昨年末ですが、次のような記事が出てましたね。
私も記事に協力したのですが、、、
不正まみれのリニア工事…ゼネコン間で「調整」疑惑、JRも関与でズブズブの関係か
http://biz-journal.jp/2017/12/post_21734.html から一部抜粋
東京五輪やリニア中央新幹線の建設工事などで久しぶりに好況にわく建設業界。ゼネコンの決算も好調だ。
そんななか今月、東京地検特捜部は入札不正の疑いでスーパーゼネコンの一角、大林組に強制捜査に入り、激震が走った。任意を含めれば、建築中心の竹中工務店を除くスーパーゼネコン全社、鹿島建設、大成建設、清水建設、そして大林組の担当役員らに事情聴取を行なっている。さらにJR東海社員が非公開の入札情報漏洩に関与しているとの報じられており、発注者と受注者双方が入札不正にかかわっている可能性も出てきた。
かつて、ゼネコン各社は「談合決別宣言」を行ない、「談合屋」を社内から一掃した歴史を持つが、リニア工事をめぐり今、何が起こっているのか。一級建築士で建築エコノミストの森山高至氏に話を聞いた。
「調整」復活
――今回、東京地検は入札不正の疑いで大林組へ強制捜査を行いました。これをどう見ますか。
森山高至氏(以下、森山) 一時期、建設業界の談合により、ゼネコンや政治家にも逮捕者が出ました。それ以降はしばらく聞かなかったのですが、東京五輪・パラリンピック工事やリニア工事が本格化し建設業界も潤うなかで、「調整」の動きが復活してきたのではないでしょうか。この建設好況時代においてゼネコンも調整せざるを得ないのか、あるいは調整で乗り切ろうとしているのか。
入札の際にみんなで集まって「談合」するようなカタチではないでしょう。しかし、ある特定の会社が断るか入札するかについては事前の調整をしているのではないか。そういう意味では、ゼネコンの体質は本質的に変わっていないのかなと思っています。
――昔、ゼネコンでは業務畑の人間が「談合屋」の仕事を請け負いましたが、一時期すべてそれらの社員を退職させました。それが復活したのですか。
森山 昔は、仕事を受注するための「談合」でした。今は仕事を選ぶ「選別受注」の時代に変わっています。そこで話し合いや調整をしています。それは公共工事も民間工事も変わりません。かつてのように公共工事は「必ず儲かる」「おいしい」と言えなくなってきています。ですから工事を見極めて、大手でも中小でも官民工事問わず、「これはやりたい」「これはやりたくない」という思惑があると思います。建設現場は一定の工事量であれば、使う労力や資材もほぼ同じですから、それなら単価の高い工事を受注したいと意向が働くのは当然のことです。
そして、年明けにも次のような記事が出ました。
私も記事に協力しているのですが、、、
リニア工事はゼネコン談合なければ破綻する…危機迎える建設業界と東大工学部人脈
http://biz-journal.jp/2018/01/post_21882.html から一部抜粋
――建設業は一品生産が基本ですが、製造業とずいぶん違う面もありますね。
森山 これが自動車メーカーであれば、系列の工場、部品メーカーなどを集約して製造します。トヨタ自動車と日産自動車の工場が実は同じですという話はありえないのですが、建設業でいえば、現場で働いている人は各ゼネコンにまたがっているのです。ここに、受注調整が生じる下地があるのです。そこで公共工事を一般競争入札で請け負っても末端系列は同じですから、専門工事会社を含めた各ゼネコン軍団同士で戦争するのではなく、今ある仕事をどのようにこなしていくかという点に、シフトしていっているのでしょう。実は建設好況に沸きつつも水面下で建設業界は危機を迎えようとしています
建設業界、生産力破綻の危機
――その危機とはなんですか。
森山 私の知り合いの専門工事会社、工務店などの経営者が「この建設好況は3年ほど続くだろうが、それが終わったら休廃業しようと考えている。苦労も多い仕事なのでせがれには継がせない」という方が多いのです。そして、建設技能労働者は今後10年にわたり、約110万人離職するとの試算を日本建設業連合会(日建連)が発表しています。考えられることは、建設業における生産力は現状よりもさらに厳しくなり、生産力が破綻しかねない状況が待っているということです。
――解決方法は?
森山 エリアごとの公共工事で優先順位をつける政治家の登場が必須です。建設業を理解している政治家が、これだけ工事があれば、ゼネコンも請けきれないだろうと判断できる政治家が、どの工事を先に進めるかの優先順位を付けて、建設工事全体のプロジェクトを進捗させるべきです。
さらに、追い打ちをかけるような記事が出ました。
リニア談合、工事中止も…JR東海に疑念広まる、ゼネコン結束崩壊で裏切り合い
http://biz-journal.jp/2018/01/post_21917.html から一部抜粋
大林・大成が談合を主導か
談合はスーパーゼネコン4社だけなのか。JR東海がすでに発注契約をしている22の全工事でスーパーゼネコンが受注調整を行っていた。スーパーゼネコンが受注しなかった工事でも、4社が受注調整に関与していたとみられている。大林組は駅舎工事に定評があり、大林組の本社は品川駅の目と鼻の先にある。
「本社に近く、駅舎は得意分野。大林組が受注したいと思うのが当然だ。トンネルの難工事は大成と鹿島しかできないともいわれる。だから大成は大林組に南アルプストンネルの受注を断念するよう強く求めた」(ゼネコン関係者)
大林組の幹部は東京地検や公取委の聴取に「副社長が直接、工事の受注調整をしていた。副社長は名城非常口の工事について『話がついている』と言っていた」「名城以外の(リニアの)非常口工事は他のスーパーゼネコンが獲ることになっていた。かなり早い段階で名城非常口は大林組が取ることが決まっていた」と話しているという。
スーパーゼネコン4社の談合が発覚する糸口となったのは、リニア名古屋駅新設工事と名城非常口の2つの案件だった。前述のとおり大成は名古屋新駅ビル「JRゲートタワー」の建設で100億円雄赤字を出していたから、リニア名古屋駅は大成が受注することになっていた。ところが「駅舎は絶対に落とせない」とする大林組がJVにジェイアール東海建設を取り込み逆転した。しかも、リニア名古屋駅の工区は2工区に分割発注されることになり、「中央西工区」を大林組が受注した。
「JR東海側の意向で本命視されていた大成から大林組JVが逆転受注した。2工区に分割されたもう一方の名古屋駅中央東工区は、ジェイアール東海建設が受注している」(ゼネコン関係者)
名城非常口新設工事は受注調整で大林組のJVに決まっていたとされるが、鹿島が選定過程で大林組に近い見積もり額を提示したため、慌てた大林組がJR東海の社員から得た情報をもとに、さらに低い金額の見積を提示して受注に成功したとされ、最終段階で大林組が無理をしたため、名城非常口が東京地検の捜査の突破口になったのではないかとみられている。
捜査の発端
リニア名古屋駅は地下30メートル。現在の駅とほぼ直角に交わるかたちで建設される難工事。一方、名城非常口は大深度地下トンネル工事に使う建設機材を降ろすために重要な拠点となる。名城非常口を受注したスーパーゼネコンが事実上、大深度地下トンネルを受注することになる。名城非常口は“約束手形”のようなものだ。
「南アルプストンネル工事は3工区に分けられ、大成JVが2工区、鹿島は1工区を受注した。実は大林組も大成JVが獲った2工区のうちの1工区の受注を希望したが、大成側からオファーを見送るよう強い要請があった」(ゼネコン関係者)
リニア名古屋駅、名城非常口、南アルプストンネルの最重要地点で、大林組、大成、鹿島の利害が鋭く対立していたわけだ。これ以外の工区の調整はスムーズに行っていただけに、大林組のゴリ押しをJR東海側が側面からサポートする構図に怒ったスーパーゼネコンの関係者が、公取委につながる人物に情報を漏らした疑いも浮上している。
鹿島、大成建設、清水建設の担当者は、当初から「受注調整を否定している」(捜査関係者)との情報も流れているが、果たして誰が悪いのか。捜査の進展が待たれる。
う~ん、どうなってしまうのでしょうか、リニア工事。
リニア工事だけではありません、東京オリンピック開催を旗印に都内では多くの建設土木工事が目白押しです。
そのような、建設需要が声高に叫ばれていますが、わたくしを含め周りにはちっとも好景気感はない。
いったい、全体、どうなってしまっているのか、、
なんか、昭和40年男としましては、高度成長期だったら、オリンピックだー、高速道路だー、新幹線だーとか、聞けば!公共事業万能論、公共事業をぶっこみさえすれば。
好景気、狂乱物価、オイルショック、トイレットペーパー買占め、と景気の上昇と共に、就職先は引く手あまた、人々の購買意欲もまして、毎日タクシーはつかまらず、夜の街も大盛況、とセットだろうと、考えがち。
ところが、今回、東京オリンピックを控えても、なぜかそうならない。
リニア新幹線も、ちっともワクワクしない。
ワクワクしないどころか、なんか大丈夫なのか?この計画と暗雲。
暗雲たれこみまくり。
なんだこの黒雲は?ということで、リニア新幹線について調べてみたんですね。
そうしましたら、いやはや、これは、
リニア計画、これは、もうダメかもしれんね。
そんな、感想しか出てこない。
むしろ、さっさと辞めてしまった方がいい計画。
それがリニア。
そう思わざるを得ないものなんです、、、、
つづく