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11月6日発行の小池文書という空手形について①

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「空手形(からてがた)」という言葉があります。

「手形」が「空ッポ」であること、「架空の手形」ということですが、

その意は、約束が果たされず、契約書などが無効になること、です。

 

「手形」というのは、証文のことですが、元々は何かの資格や権利を保障するもの、通行手形とかがそうですが、現在では経済活動の一巻の中で有価証券としての為替手形や約束手形のことを指します。

いずれの手形も「誰にいついくら払うか」が書いた紙であって、価値が有る、有価であり、その紙がお金のように支払いに使える。といったものです。

 

かつて一世を風靡した、南河内大学の応援団親衛隊長の青田赤道を主人公とするベラボーなマンガ、

「嗚呼!! 花の応援団」(どおくまん)という、作品の中で、次のようなシーンがありましたが、

 

これで、もし、角のタバコ屋でハイライトが買えるなら、これも一種の手形といってもよいでしょう。

 

この手形のように、振り出したものの、決済できなかった、架空の名義、支払い資金の裏付けのない手形のことを、空手形といいます。

そこから転じて、要人による公約が、ただの言葉のみであり、実際に実施され得ないような有様のことを空手形と言うようになりました。

 

つまり、手形の体をとってはいますが、

無意味な紙切れに変わる ・、ただの紙切れになる ・、反故になる、空手形をつかまされるといいます。

 

類義語は以下です。

 

・ 過大評価 ・ あるようでない ・ 見かけだけ ・ ザル法 ・ 能書きは立派 ・ お題目 ・ 羊頭狗肉 ・ 空文化 ・ 空洞化 ・ 実効を伴わない ・ 気休め ・ 用意のほどが知れる ・ 紙っぺら ・ 幻滅する ・ 誇大な宣伝による ・ 新味はない ・ 骨抜きにされた ・ 掘り崩される ・ 前評判を裏切る ・ 見かけ倒し ・ ばれる ・ 絵に画いたモチ ・ 目立つだけ ・ 誇大広告 ・ 看板に偽りあり ・ 評価を落とす ・ 死語 ・ 打ち上げ花火的 ・ 期待はずれ ・ 形骸化 ・ 派手な ・ 実行が伴わない ・ かけ声倒れ ・ 見込み違い ・ 死文化 ・ 有名無実 ・ 尻すぼみ ・ 看板倒れ ・ 無力化 ・ 反故にする ・ 自然死 ・ 当てはずれ ・ 内容がない ・ 実質が伴わない ・ 見せ掛けだけ ・ 空疎な ・ 底が割れる ・ 線香花火的 ・ から手形 ・ メッキがはげる ・ 竜頭蛇尾 ・ 格好だけ ・ 見せかけだけ

 

それが、「空手形」。

 

昨日のことですが、小池百合子都知事がなにやら文書を出したらしいんです。

何を?どこに出したのか?

一般社団法人 築地市場協会 会長 伊藤裕康さんあてに、です。

それは、以下のようなもの

 

正真正銘の「空手形」といっていいでしょう。

一見、何か、回答したかのような一枚のペラ紙。

 

それを受けて?なのか、次のような報道がありました。

 

 

う~ん、なんという、小芝居。

この1週間のあいだに、大変興味深い、大人の夢芝居が繰り広げられております。

その芝居に、都知事こと小池百合子氏も積極的に出演どころか、

脚本上で「空手形」を切ってしまっています。

 

これはちょうど、「嗚呼!! 花の応援団」第三巻、第27話 嗚呼!! 悲しや二回生ノイローゼの巻。

南河内大学の応援団の小川先輩が小林くんに書いた、1000円のようなものなのです。

 

この「空手形」には、右上に29中新管第377号と書かれていますが、これは、

平成29年の中央卸売市場のための管理文書の第377号との意であり、

東京都が小池百合子都知事の名義で正式に振り出した「空手形」ということです。 

 

どこがどう空手形なのか、じっくり解題していきたいと思います。

 

 

つづく

 


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