東京の乃木坂にあります建築設備メーカーTOTOさんが主催する「ギャラリー間」という建築専門ギャラリーにて、
「堀部安嗣展 建築の居場所」が開催中です。
http://www.toto.co.jp/gallerma/ex170120/index.htm
1月20から3月19日までですから、まだ三週間ほどの会期があります。
この展覧会は建築専門家ではなくても、多少は建築や住宅に興味がある方なら、それなりに楽しめると思いますから、ぜひご訪問されることをおススメいたします。
と、いいますのも、この「ギャラリー間」という場所がなかなか面白いのです。
周囲から目立つ青いビル。
いまどき少ないですよね、こういうコーポレートカラーのビル。
さらに、こんな青い壁面に緑のライン入れたりとか、、ちょっと70年代テイスト竹山実かよ!と。
ただし、外壁はきれいに大型パネル割りされ、そこにガラスカーテンウォールが壁を刳り貫き凹ますように入れられていますので、この大味でありながらゴージャスな雰囲気は黒川紀章さん風味でもある、外壁仕上げ的には80年代後半のポストモダン期の流行です。
こんなド派手というほどでもないが、すぐに分かる目立つビルの中にギャラリーが入っています。
この赤線で囲ったあたりがギャラリースペースなんですが、
青い壁の上の方に少し汚れたコンクリート壁が見えますね。
この、低層部のバルコニーみたいになったところろが「ギャラリー間」の屋上庭園となっております。
この石張りで打ち放しの壁面は、枯山水を翻案したもので、
真ん中に自然石がいい感じに置いてあります。
で、ここんとこ、ギャラリー間における展覧会では、この屋上庭の半野外性を意識して、
みなこの空間をパブリックアートのインスタレーションのように構想するのが常でした。
鉄骨のシャープな階段と空中渡り廊下から見下ろすこともできますしね。
つづく