原宿駅をどうすればいいのか?続きです。
平日は案外閑散としている原宿駅
それが、休日、イベント時にもなると大変な混雑、地獄絵図。
身動きもままならない。
では、どうすればいいのでしょうか
「渋滞学」という学問があります。
これは東大の西成活裕先生が提唱された新ジャンルなのですが、
西成先生の研究室「西成総研」ではさまざまな渋滞の研究に取り組んでらっしゃいます。
http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/tknishi/
高速道路の渋滞だけでなく、アリの行列も渋滞する。自然界はいつも渋滞だらけだ。とのこと。
西成先生は元々航空宇宙工学を専攻されていましたが、徐々により純粋な数理物理学の方に進まれ、一時期は非線形方程式のソリトン波の研究等もされていました。
実は、不肖、森山はずっと以前から西成先生とお友達なのです。
お友達というか同志ですね。
このブログでもたまに紹介している現代の松下村塾、パスファインダー物理学チームを主催する、物理数学の吉田松陰こと長沼伸一郎先生の門下生として、、西成先生の方が兄弟子ですね。
http://pathfind.motion.ne.jp
元々、「パスファインダー物理学チーム」は、長沼先生と西成先生の二人の間で、「ほとんどの学問が先鋭的になり過ぎタコツボ化する研究者環境の中で、現代に生きる我々はなにを成すべきか、はたして何事か成せるのか、」といったような真摯にして激烈な議論を重ねていた私塾のようなものでした。
そこはですねえ、言ってみれば頭良すぎてコジらせちゃった有為の若者が世を憂いて無聊をかこつサロンのような空間なのですが、
まあ、そこに今から15年ほど前に私もひょっこり参加してしまったというわけです。
その後、西成先生はドイツ留学を経て「学問としての渋滞研究の方法論が確立できた!」「自然や社会までつながる物理数学のすごさを実感した」とのことで、ベストセラーとなった「渋滞学」がこのジャンルの嚆矢となりました。
嚆矢(こうし)とは、音を立てて飛ぶ矢、かぶら矢、のことで、古代中国で戦いの始まりを告げるために射かけるものです。転じて、物事の最初にあること、事蹟を最初におこなった勇気ある成果のことをこう呼びます。
さて、その渋滞学をひもといて原宿駅問題について考えてみましょうか。さすれば、原宿駅以上の問題駅、異常な導線計画をもって評判を落としまくっている渋谷駅の直し方も見つかるかもしれませんよ。
つづく
その原因はボトルネックなんだ、そして新駅ではボトルネックの解消が計られていない、計っていたとしても付け焼き刃、不十分、だから人々は渋滞したままになるだろう、というところまででした。
ならば、今の駅舎から新駅舎にしたところで無意味。