新国立競技場計画について、また新たな問題が発生しました。
と、聞くと、多くの方々が、またかと、いいかげんにしろと、もうウンザリだよと、
東京オリンピック決定以降、せっかくのお祭りイベントが、停滞気味の日本経済に活が入るのかとか、景気がよくなるといいなとか、そういった前向きの話になるはずなのに、
なんだか、イヤな話ばっかりだよとがっかり感このうえなしだと思います。
ホントにそうです。
なんで、おめでたいイベントのはずなのに、こうも嫌なこと、こうも拍子抜けすること、こうも意気消沈させることばっかり起こるのか。
そう思われることしきりだと思います。
私もそうです。
新国立競技場の白紙見直しコンペで、
このままゼネコン主導だとダメだよ。
このまま大成建設ありきではダメだよと。
このままA案選んじゃダメだよと。
関係者の皆さんには失礼のないように
直接ではなく、間接的に、
はっきり言うのではなく、示唆的に、婉曲に、暗喩的に、暗黙に、それとなく、そこはかとなく、お伝えしてきたつもりなのですが、、、
同時に、A案に決まってからも、ザハ修正案とプランが酷似していることが分かっていても、はっきり言うのではなく、示唆的に、婉曲に、暗喩的に、暗黙に、それとなく、そこはかとなく、ヤバイですよと
お伝えしてきたつもりなのですが、、、、
がっかりでしたね。
現在起きていることはこうです。
A案を採択と報道されて以降のことですが、、、、
破れたB案の設計者である伊東豊雄さんが会見されたんです。
その中で、審査に疑問がある、と
審査結果とは、このようなものでした。
なぜ?A案もB案も2019年11月完成をうたっていたにもかかわらず、工期短縮でA案の方に配点が大きいのか?
確かに、私も疑問でした。
なぜなら、B案の方が工期に余裕をもっているだろう、と予測していたからです。
その理由は以前解説しましたよね。
新・新国立競技場計画でB案押しの理由
新・新国立競技場計画でB案押しの理由②
新・新国立競技場計画でB案押しの理由③
コンペに負けたにもかかわらず、
まだ「審査に疑問」とか「おかしい」とか、
普通に考えれば、潔さがない、負け惜しみ、と受け止められかねない。
それでも食い下がる伊東さんに、ちょっとビックリというか、少し引いたというか、やはり大者になる人は最後の最後まであきらめないのか、と、石田三成の事を思い出したりしてました。
石田三成のエピソードとは次のようなものです。
関ヶ原の合戦に敗れ、戦場を脱出した三成も遂に捕縛され、勝った徳川家康より死罪を申しつけられます。
その三成は処刑直前に、喉が渇いたとして警護の者に水を所望しました。
警護の者は、「今、水はないが柿がある。代わりにそれを食せ」と言います。
しかし、三成は「柿は痰の毒であるのでいらない。」と答えました。
それを聞いた警護の者が「もうすぐ首を斬られるのに毒を断って何の意味がある」と笑いました。
が、三成は「大志を持つ者は、最期の瞬間まで命を惜しむものだ。」と毅然と言い放ったといいます。
確かに、新国立競技場計画はA案に決定したわけではなく、A案がJSCとの優先交渉権を得たというだけ、候補者として先頭に立つだけで、言ってみれば、まだ決定したわけではないからです。
と、感心しておりましたら、続いてビックリするような発言。
(A案では)ザハさんに訴えられるかもしれない、、、
はあ?何言ってるの?伊東さん。
ザハ案とA案って全然、違うじゃん。見た目だって
と一瞬思いました。
私が思うくらいですから、世間の巷の方々も当然そう思ったでしょう。
ところが!なんです。ほぼ、同時に等のザハさんが
「我々のデザインに驚くほど似ている」と発言
http://www.huffingtonpost.jp/2015/12/22/zaha-a-plan_n_8859028.html
いやあ、似てないよ、と
ですから、この発言を聞いて困惑する方々と、
私は「いやあ、スタジアムなんて観客席は似るものですよ。そんなこと言い出したら、古代ローマから訴えられますよ」と
コメントしたものの、、、
どうも気になって、ザハ案のプランとA案のプラン、その平面図を比較してみたわけなんですが、、、
新国立はザハ案「下敷きにしてる」日刊スポーツ 2015年12月24日
http://www.nikkansports.com/sports/news/1583138.htmlえーっと、、ちょっとよくわからない、、というのも
上の図でザハ案時代の平面図が赤い線で、黒い線がA案なんですが、、
互いの図面がドンピシャ、ザハ案にA案がドンピシャ、だから
ザハ案時代のキールアーチ対応で楕円からはみ出した赤い線しかその違いがない。
えっ?これはどうしたものか、、
細かい●点が見えると思いますが、そこが構造柱です。
そこがピッタッンコ
こここれは、、似てる似てないの騒ぎではない、問答無用のデータコピー。
これは、もうおなじみポルナレフ先生の登場です。
A案に決める前に言っておくッ!
おれは今A案のスタンドをほんのちょっぴりだが分析した
い…いや…分析したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『おれはこれまでA案を見ていたと
思ったらいつのまにかザハ案だった』
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった…
似ているとか自然に決まるだとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…
やはり、三成が、身体に毒だからと、柿を断ったのは正解だったのかもしれない。