先月の20日を締切とさせていただいていた「国立競技場ちゃん」ですが、
発表から間が開いてしまいましてすいませんでした。
元々、現国立競技場のさよなら解体イベントが多発される中、
現国立競技場の建築物としての魅力を再確認してみようというのが趣旨でした。
ところが、6月の解体工事入札不調に続き、
7月の解体入札も業者未決定の状態が続いています。
その理由はいろいろと、取り沙汰されていますが、
6月の解体工事入札は予算が少なすぎて成立しなかったそうです。
というのも、現国立競技場は基礎下にかなりの本数の杭が打ってあり、
それの引き抜き等を考慮すると示された予算案では全然足りないとのことでした。
7月の入札では、前回の入札不調を考慮し予算を倍に上げると共に、
入札企業の資格を下げたそうです。
結果として、予定工事価格をかなり下回る価格の入札があり、
業者資格にも不安があるということで業者未決定という事態です。
今後の推移がどうなっていくのか、、予断を許しませんが、
「国立競技場ちゃん」の方、お待たせいたしました。
各応募案をさっそくみていきたいと思います。
まず、体の一部が国立競技場化しているものです。
みとみとさんによるこちら
一番最初にエントリーされたものですね。
1964東京オリンピックの選手ジャケットを身に着けて、聖火トーチを持った国立競技場ちゃん。
サンバイザーは現電光掲示板、そしてボディに一体化した競技場は、「艦これ」でも見られるようなオーソドックスな処理。注目すべきはポニーテールでまとめらた黒髪とキリリとした眼差しは昭和39年の日本の気持ちを体現するものでありましょう。
キッチっとしめられたジャケットの左胸の日の丸のワッペンが円形に歪むくらいの巨乳っぷりが、意外な感じを受ける「国立競技場ちゃん」です。
競技場スタンドから足しか見えないのは、ミニスカートなんでしょうねきっと。
続いて、ラフスケッチ段階のキリハナさん作品。
聖火台をアタマに乗せて競技場全体が肩から腰にかけて一体化しています。ちょっと大人の雰囲気のするお姉さんですが、やはり1964東京オリンピックジャケットを彷彿させるものとなっています。キャラクター的には高橋留美子先生とか「ツルモク独身寮」の窪之内先生に登場するような、昭和後期、バブル前夜をわせるロングヘアー&肩パットですね。仕事が出来そうな女性管理職、新人君にも厳しくも優しい「国立競技場ちゃん」ですね。
続いてbushikoさん。
「君も燃やしちゃうぞ~」とでも言ってるのでしょうか。
ちょっと悪戯好きの国立競技場ちゃんです。
現競技場のトラックレーンに使われている海老茶色のジャケとホットパンツに紺色のネクタイがなかなか職務に対する責任感を感じさせますね。ヘアバンドにサッカーのピッチをモチーフとしていますので、この競技場ちゃんの希望は、国立競技場をサッカー専用スタジアムにしてよね。のメッセージとも受け取れました。
バランスのとれた秀作と思います。
まさに、「おもてなし」がコンセプトのモエストロさん。
競技場西側のアプローチが振袖でございます。
サムライブルーの着物をお召しになっておりますが、その銀色の髪はそのままビップの屋根でもあります。この競技場で2020年も世界のVIPをお迎えするぞ、の気合いも感じられる国立競技場ちゃんですが、意外と茶目っ気もありますので、このまま髪を伸ばし続けていけば、スタンド全域を覆うくらいにはなるのではないでしょうか
注目は照明スタンドが非対称な点まで再現されているところです。
というわけでございまして、次々とエントリー作品を紹介していきますね。