ワンピースについての考察です。
ワンピースの舞台設定にはさまざまな世界観が登場します。
偉大なる航路を目指していたころこそ、海の上での戦いが多かったのですが
その後は、不思議な世界をめぐる旅が始まります。
偉大なる航路=グランドラインに突入してからは、もう絶好調な感じ。
アラバスタ王国、空島、ウォーターセブン、スリラーバーク、
シャボンディ諸島、女ヶ島、と次々と夢と想像の枠を超えてくる。
どんどん不思議な仲間や、強敵が現れ、
もうこれは無理なんじゃないかという困難にぶちあたっても
まっすぐな行動力と、でっかい心にみんながルフィのことを好きになっていく
そんな展開が続きます。
もう、世界中の少年少女から大人までとりこにする。
それもそのはず世界名作童話がテンコ盛りって感じなんです。
きっとみなさんも大好きな物語ナンバーだと思うのですが
「十五少年漂流記」に「ガリバー旅行記」に「南総里見八犬伝」に、
「西遊記」に「水滸伝」そこに「ニルスの不思議な旅」と「オズの魔法使い」、
が起きて「トム・ソーヤー」が「ジャックと豆の木」に登って「ほらふき男爵」と
いっしょに「国姓爺合戦」をしているといった感じでしょうか
ラーメン二郎でいえば
勇気マシマシ、友情マシマシ、冒険マシマシ、感動濃い目でお願いしたら
こうなるのかもしれません。
グランドラインを超えてからがワンピースの真骨頂だと思うのですが、
この様々な国家や多くの島々、もちろん様々な建造物も。
まあ、やはりといいますか必然といいますか
私が興味をもつのはその背景であるところの町並みとか建築なんですよね。
アラバスタ王国のモデルはインドのジャイサルメール
空島といえば、天空の城ラピュタですが
「ラピュタ王国」はスイフトのガリバー旅行記で構想されたものがモデルですよね。この空島っぽい風景といえば有名なマチュピチュ遺跡があります。
さらに!もっと空島っぽいのが、日本にも存在するのです。
それは兵庫県にある竹田城です。
雲海に浮かぶ竹田城、まさに空島ですよね。国史跡「竹田城跡」 | 朝来市
ウォーターセブン、徐々に水位が上がってきている都市とは水の都ヴェネチアですかね。
また、スリラーバークのお城といえば
フランスのモンサンミッシェルでしょう。
と、さまざまに冒険を繰り広げるルフィ一行を待ち受ける国家、都市、島々。
その中でももっとも秀逸な建造物、私が一番興味を抱いたものが「インペルダウン」なんです。
これは海底から見上げたところですね。
「インペルダウン」とは、刑務所なんですね。それも凶悪犯罪者を収容するために世界政府が築いた難攻不落の要害です。
拙著「マンガ建築考 -もしマンガ・アニメの建物を本当に建てたら」
「インペルダウン編」に加筆して続けたいと思います。