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Channel: 建築エコノミスト 森山高至「土建国防論Blog」Powered by Ameba
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大阪万博がピンチらしい②

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大阪万博がピンチらしい、と聞きましての続きです。 どうピンチなのか、はっきり詳しいことはまだわからないんですが、パビリオンの建設申請がいまだゼロ、だとのこと。 万博の「華」 海外パビリオンの建設申請いまだゼロ 課題は|NHK 関西のニュース【NHK】開幕まで2年を切った大阪・関西万博で気になる事態が起きています。 「万国が集まる」万博ですが、海外のパビリオンの建設申請がまだ1件も行われ…www3.nhk.or.jp これ、まぎらわしいんですが、私はこのニュースを聞いたとき、建設申請というのは、最初、「建築確認申請」のことかと思ったんですね。建築確認申請というのは、建築の設計図が完成してそれを役所に確認してもらうという手続きです。つまり、パビリオンの平面図、間取りとか、立面図、見た目の形とか高さとか、そういったものが決まっていて、工事にかかる前に建築基準法に準拠しているよ、と、この場合は不特定多数の人が出入りする集会所とか、博物館とか、そういった類の建物のルールに従っているよ、構造強度も十分あるし、耐火性能や耐震性能もあるよ、ということを示して確認してもらう。そういう手続きです。だから、万博の開催までまだ600日もあるんだし、そこまで慌てる話かな?と思ったんです。ところが、ニュースをよくよく聞いてみると、建築確認申請のことではない。もっと前段階のいわば参加表明みたいなもの、それが出ていないというわけです。ニュース記事では以下のように書かれていました。各国が、自らパビリオンを建設する場合の流れです。各国はまず、それぞれコンペを行うなどして、万博や独自のテーマに沿ってデザインや設計を決めます。そのうえで、パビリオンの「基本設計書」を博覧会協会に提出します。協会から承認が得られれば、開催地の大阪市に対して、設計図や工程表などをまとめた「基本計画書」を提出します。建築基準法に違反しない設計になっているかなどが確認されれば、出展する国は、正式に「仮設建築物」の建設許可を市に申請し、学識経験者でつくる建築審査会の同意が得られると、許可が通知されます。このあと、さらに詳しい「実施設計書」を博覧会協会に提出して承認が得られると建設に着手します。とあります。パビリオンがF1でいうレースカーそのものなら、車が出来ていないのではなく、そもそもの、F1にチームとして参加するかどうか、それが届いていないという状態。ということみたいなんですね。 ええっ?そうなの? 確か参加表明は153か国とか言ってなかったでしたっけ?で、なんでパビリオンが必要かというと、「各国は文化と技術を展示する」ということらしいです。そうなの?文化と技術を展示するためなのか、知らんかった。EXPO70のイメージではなにか世界中のいろんな国々が、地域の民族衣装を着て、地域の食べ物とか風俗とかの扮装をして、世界旅行をしなくても、なんだか世界旅行をした気にさせるお祭りの屋台村みたいなイメージでしたよね。そもそもパビリオンってなんなのか?パビリオン(pavillion)とは、展示会や博覧会に用いられる仮設の建築物、テント、展示館のことつまり、お祭りの仮設構造物、それがパビリオン。その建物に凝るというのも1970年にもっとも進んだんですね。以前、こんな記事を書いておりました。 建築エコノミスト 森山高至『万博・昭和・未来 その1』地震、台風、雷と夏だというのに天変地異が続いています。被害にあわれた地域のかたがたには心よりお見舞い申し上げます。そういえば夏前に二回も大きな全円の虹をみてい…ameblo.jp 建築エコノミスト 森山高至『万博・昭和・未来続きをみる

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